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■ 薄っぺらなメッキ
このところ、学生の就職活動支援で、面接の練習を午後から夜間に掛けて行なっています。 例に漏れず、今日も3名の面接練習をしました。 10年も面接の練習に付き合ってると段々分かってくることがあります。 それはどんなことかと言うと、
普段の生活で見せる態度と、面接と銘打った時に見せる態度が違う
ということです。 これは、良い意味であり、悪い意味でもあります。 座学授業の返答の仕方、実習系授業の時に見せる態度、校外活動時の自由奔放さ、どれをとっても何かがいつもと違うのです。 “あれ?こんな娘だったっけ??”と思うこともしばしば。
『猫を被る』 このくらい度胸が据わっていれば面接で躓くこともないのでしょうがね。
『挙動不審』 いつもの自信はどこへ行ったの??と思わせるほどのキョドリ振り。
こう書いてみると、よくよく、自分の見る目のなさに呆れそうです。 学生とは、約2年間、同じ場所で一日の1/3を共に過ごすわけですが、それでも見えない事(モノ)があるんですね。 そりゃもちろん、それが当然の事なのかもしれませんが、この点については何だかちょっと凹み気味なわけです。
自己肯定力が低い学生が多くなったように感じたのは昨日や今日の事ではありません。 年々、精神不安を抱えた学生が増えてきています。 (しかも、普通科の高校から来る学生に著しく多い。) これが面接の時にマイナスに働かないはずがない。 自分の意見をハッキリと声に出して言えない学生がどれほど多いことか。 面接の受け答えに正しい答えなんてないのに、『これで大丈夫ですか?』と聞いてくる。 私はあえて『何が大丈夫なの??』と聞き返すことにしています。 就職活動のガイド本みたいなものがありますが、私はあの中に書いてある受け答えが全て正しいとは思いません。 面接官だってあんなマニュアルに則ったお決まりのセリフを聞きたいわけじゃありません。 もっと個人の意見を聞きたいはずです。 つたなかったとしてもその人の言葉で、一生懸命自分の思いを発言することに意味があると思うんです。
内側から滲み出てきた輝きは、どんなことが起ころうとも決して消えることはありませんが、薄っぺらなメッキは想定外なことが起こった時に必ず剥がれ落ちます。 学生には付け焼刃のメッキの鎧を着て欲しくないのです。 そんな鎧なんてなくても、本当にその路に進もうと思う強い気持ちがあれば乗り切れるはずです。
面接の指導をしながら、光り輝いてくれればイイなと祈る空でした。
2009年08月26日(水)
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