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■ Word that can't be said
何度呑み込んだことだろう。 「行かないで」と。 「ここに居て」と。
届かない言葉は心の中で塵となり積もり続けるのだろう。 そこに『愛』が存在するのだろうかと考えてみたが答えは出ない。
家族であればよかったと、友人であればよかったと思う。 何故なら、そこには戻ってくる場所があるのだから。
手を伸ばせばすぐそこにある後姿。 声を掛ければ振り返るであろう君。 笑顔の下に隠す不安を尻目に、今日も想いだけが募るのだろうか。
書けなくなった言葉たち。 迷いの中で生じる感情からは何も紡ぎ出せない。 始まりもないが終わりもないこの道の上で、どこにも動けない私がいる。 また、以前のように心を閉ざしてしまうのだろうか。 これ以上傷つかないように、これ以上苦しまないように。
もうすでに閉じ始めている。 すぐ傍にある幸せと引き換えに、何を手放そうとしているのか。
『言えない言葉』
2005年06月18日(土)
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