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2012年02月29日(水)
息子のこと

というわけで先日息子が生まれた。まだ名前は決まっていない。お腹の中にいるときのニックネームは、らぎ、だったので、今も暫定的にそう呼んでいる。ちなみにらぎの由来は如月の月である。2月生まれなら月子(らぎこ)とか新しくてよかろうという大学時代の会話がもと。本当は3月に生まれる予定だったのに、由来にあわせて2月に出てくるあたり、なかなか賢いやつだと思う。

そんな彼はいろんなものを引き寄せるのが得意。例えば、お召し物。最初に着るおくるみは、当初バスタオルでもいいかという話をしていたのだが、その話が出た日に、ウチの母からかわいいおくるみを買ったから送ると連絡があった。他にはにぎにぎするおもちゃを購入するか迷って見送った日に、会社の同期からプレゼントしてもらったり。

さらに、ものだけでなく、人も呼び寄せたりする。今月の半ばごろ、里帰り出産で妻と離れて暮らし始めてから1月ほど経過し、一度会いに行こうと計画していたころのこと。有給を月曜にもらおうとしたところ、先輩から休みの日を変えてくれと頼まれる。3連休ならどちらでもいいか、ということで金曜日に変更しようとするとちょうどその日に関西への出張の依頼が入ってきた。もともと行く予定の人間がいけなくなり、たまたま代打として話がまわってきたらしい。用件はちょっとした会議だけなので、終われば自由だし、関西への交通費(往復)が経費で落ちる。渡りに船とはまさにこのことかと、二つ返事で引き受け、実にいい思いをさせてもらった。きっと彼が呼んだからだろう。

あえて親ばか発言をすると、彼は夢をかなえる力に恵まれているのだと思う。神に祝福されていると言ってもいいかもしれない。私としては、そんな彼が自分の夢をかなえ続け、幸せになってほしいと願っている。


〜誕生日のあれこれ〜
28日の陣痛開始から29日生まれを相当に意識していた私。病院では4年に一度の誕生日なんて…、とあまり望まれていないようだったが、珍しいし、おもしろいよなぁとけっこう期待していた。多分、彼もちょっと意識していたのではないかと思う。
が、長く続く陣痛に苦しむママを助けてあげようと早く出てきた彼。ママ思いのとってもやさしい男の子である。



2012年02月28日(火)
パパ誕生!

まぁ、誕生したのは息子なのだけど。とりあえず、長い長い一日をさっと振り返って見る。

27日 夕方〜夜 妻に出産の兆候がみられる。
これは29日あたり出てくるやも、と密かに期待する。
28日 3:44 妻からヘルプコール。陣痛開始。
とりあえず病院での診察の結果を待ちつつ、待機。といいつつ二度寝。
の前に、緊急時の最速のルートを確認する(横浜ー和歌山)。
朝一の飛行機なら今出発しないと間に合わないことがわかる。二度寝してる場合じゃないと飛び起きて支度。すぐ行動をおこせるように空港へむかう。

5:30 診察の結果、病院で様子を見ることに。
判断に迷う微妙なところながらも、妻のか細い声を聞き和歌山行きを決意。
そばにいてやらねば。
6:00 航空券を購入し、あとに引けなくなった段階で上司に報告。休みます!

9:30 1時間ほどのフライトと40分程度の高速バスに揺られて和歌山へ。
すぐさまタクシーに乗り込み、病院へ。

10:00 2週間ほどぶりに妻と再会。母親と付き添いを交代する。
陣痛はまだ比較的軽く、妻はまだ元気そう。しかし、時間が経つにつれ陣痛は強くなり、妻の顔から余裕が失われてきた。

18:00 かなり陣痛は強くなっているものの、まだ出産できない状態。妻は見るからに疲労している。食事も取れないほどつらいようだ。ただただ手を握って応援を続ける。

19:30 そろそろ妻の体力も限界ではないかと思い始めたころ、陣痛がピークに達し、出産の準備が整う。分娩室へ移動し、勝負の時間がはじまる。

20:10 陣痛にあわせ精一杯力む、妻のとなりで強く手を握る。時折体の向きを変えてみたりして、母子ともに負担をかけないように分娩が進む。

21:00 赤ちゃんの頭が見え始めてくる。もうちょっとで出てくる、とラストスパートをかける。生まれてくる子供のために部屋自体は暖かめにしてあったものの、長袖1枚でも暑く感じられるほど体が熱を持つ。手を握っているだけだが。

21:37 お医者さんの手助けのもと、待望の赤ちゃんが劇的にデビュー。新生児をはじめて間近に見る。我が子ながら、というより我が子だからか、ものすごくかわいい。はじめてあげる産声も信じられないくらいかわいかった。臍の緒切断という大役を任され、はさみでチョッキンしてあげる。


22:30 ママとのふれあいタイムや、生誕記録作成などあわただしく時間が過ぎていった。最後に一通りの説明を受けて、病室に向かう。親子水入らずの最初の一晩。赤ちゃんのあやし方はおろか、抱き方もよくわからないと、不安もあったが、きっとなんとかなるだろうと楽観的に考えてみたり。 


〜やっちゃった1コマ〜
出産を終え、看護士さんに案内されながら親子で病室に向かう最中。
看護士「こちらがシャワー室になっております。ご自由にお使いください」
スズキ「ありがとうございます」
看護士「お母さんのです」

…、すみませんでした。