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■ 愚かな理解
彼が私に
声を荒げて
感情をぶつけたことは過去に二度ありました。
それは、
二月に新橋で
彼に黙って元彼に逢った事を その翌日彼に話したときと、
秋の一泊旅行のスケジュールが直前まで立たない事に
私が不満の声を漏らしたときでした。
いずれも昨年の事です。
私に対して激しい感情をぶつけてくる彼でしたが、
そのどちらにも 彼の深い愛を感じていました。
怒りには 大別すると二通りあるように思うのです。
対象が好きだから 何とかしたくて怒る場合と、
対象にうんざりしたから もうどうでもよくなって怒る場合と。
類のものの様でした。
前回の諍いで
彼の心の中の何かが壊れたと
彼は私に告げていましたから、
それ以来
私は、その壊れた何かを復元するべく
密かに心を砕いていた気がします。
私にとっては
その行為が、
より彼を理解すること
だったのです。
だから
「私はあなたを理解しているつもりだわ。」
という自分の言葉に自信があったつもりでした。
お仕事の時間帯は決して電話をかけない。
彼の予定を捻じ曲げる様な束縛はしない。
へこんでいる彼には、さりげなく寄り添っている。
リードを好む彼だから、気持ちよくリードされる。
根拠のない我侭を言わない。
乱暴に言えば私の理解とは、
彼が不快に感じることを知り、それを極力避けることで
『彼の好みの女を理解する』
と言う愚かな理解に行き着くのであり。
「理解しているだと? 」
他方、
彼の理解とは、
「俺の愛情をおまえは正確に理解しているのか?」
というものですから、
『俺の精一杯の愛情を、理解する』
という二人の関係の本質にある訳で
彼の言わんとする理解は、
わたしの思っている理解と
違うところにある訳です。
彼が怒って
うんざりするのも無理無い話です。
それでも
電話を架けてきた彼。
まだ 心を繋いでいいですか?
小さなフォト日録 今日も 【 キーワード 】
BBS
2003年04月04日(金)
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