るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 変わらぬ東京

午前中

大手町に一件、お仕事絡みの用事があり、

その後

彼と東京駅の丸の内口で待ち合わせをしました。

午後二時のことでした。







少し早くついた私は

キヨスクで靴ずれをカバーするためのバンドエイドを買い、

まるい柱の影で かかとにそれを貼りつつ

あたりを見れば

近くでもう一人

妙齢のご婦人が人待ちをしています。





彼女も待ち合わせ?(笑)

幸せな日は、誰しも幸せになって欲しい。





と・・・・・・・・・、

後ろから私の肩を叩く人がいます。

「待った?」

一瞬 私の胸にときめきが走ります。 





「ううん、お隣の女性と間違えなくて偉かったね。」

「な、訳ないだろっ。(笑)」

他愛ない言葉に笑顔で私を見返す彼。

見つめ合う互いの瞳の奥に

互いを想う自分が映る。







丸の内を迂回し、初冬の街を左に見ながら

彼と歩く昼の皇居。

そこには変わらぬ東京があり、

カラスは黒く、松は緑に、靴は皇居の玉砂利で白くなり ^^;





私は何度ここに訪れたことだろう

穏やかな気持ちで、その時々の愛する人と

散策するこの道。

東京で一番美しいエリアだとさえ思う。






日比谷公園に野良猫の親子がいて

私達はそれをベンチで眺める。

「るりちゃん、お茶しようか?」

と、彼が聞く。

昭和にタイムスリップしたようなこの喫茶店で。

私はイチゴのタルト

彼は洋ナシのムースをオーダーし、





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なにげないこんな言葉に

愛する事の

喜びが

たくさん たくさん

秘められている。




携 帯 電 話
I お仕事どんな?
Heただいま図面製作中。
I 私は、歩きながらタイトル考え中。
Heデザイン決った?
Iあなたは?

彼答えて「ぼちぼち。」^^。アイディア勝負という部分で、産みの苦しみと喜びを理解し合えるのは、私たちにとって幸いなことです。
図面を書き始めるとそれに没頭する彼。ちょっと素敵よ。^^;


BBS

2002年11月24日(日)
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