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■ 私を落胆させないで。
相手を
心から信頼して
何があっても信じて疑わない。
過去に
そういう恋愛をしていました。
過去の人は
とても目を惹く容姿をしていたので、
すれ違う人が
よく振り返りました。
すれ違いざまに、
過去の人の顔を 上気したように見つめる女性の目を
並んで歩いていた私は
たびたび感じていました。
「るりちゃん、僕の顔ニヤついてない?」
「うん、にやついてる。どうしてそんなこと聞くの?(笑)」
「いや、るりちゃんと歩いていると、自然と顔がニヤつくんだ。まずいなぁ(笑)」
過去の人のアパートに
たまに電話が入ります。
あるときは、
「綺麗なチューリップの鉢があるんです。うけとってくださいませんか?」
と、学部の後輩の女の子から。
またある時は、
「ねぇ、こんど旅行にいこうよ、二人で。いいじゃん。ねっ。」
と、高校時代の同級生から。
彼女は当時、阪大生でした。
のぞみでも、二時間半弱の距離のところです。
すごいパワーです。
私は過去の人に「行ってくれば?」
と、
心から勧めました。
私から離れられるはずがないと確信していましたし、
過去の人もまた、
「るり子と一緒になれないのなら、
ずっと一人で生きていくか、死ぬかのどちらかだ。(笑)」
と、冗談なのか本気なのか
よく口にしていましたから。
過去の人は、阪大生の彼女と私に押されるようにして
その旅行のプランを受け入れました。
それを私が過去の人に告げた時、
過去の人は彼女との旅行をキャンセルしたのです。
「僕の一番大切な人の傍に、どうしてもいてやりたいんだ。」
と、言って。
研究室の先輩からは
「おまえ、女ができたんじゃないか?女の為に就職、蹴るなよ。」
と、言われていました。
過去の人は、
最大手の家電メーカーの研究室からのお誘いを
既にその時には、蹴っていました。
私と逢い難いロケーションに
その研究室が立地していたという理由からです。
人事課の方が、
何度も過去の人を説得する電話をかけてきていました。
過去の人の意思は
とても固いものでした。
信頼しきっていた理由をここにあげればきりがありません。
私から離れて過去の人が生きていけるわけがないと、
そこまで信じ切っていました。
過去の人が離れていったのは簡単な理由でした。
私が遠くにいるあいだに
つまり私が短期留学をしている間に
以前から何度も過去の人にモーションをかけていた
某国立病院の看護婦に
過去の人の肉体が負けたのです。
過去の人は言いました。
「彼女を抱いても、るり子をイマジネーションしないと彼女ではイケないんだ。」
男は
そういう生き物なのだと、
私はその時、心から学びました。
過去の人がイケない筈の彼女は、
程なく過去の人の子を妊娠し、
私が頑として産もうとしなかった過去の人の子を
彼女は念願の過去の人との婚姻の内に産んだのです。
すばやい彼女の所作でした。
冷静に思わなくとも、
過去の人を一途に想うという所作において、
私よりずっと可愛げのある
彼女でした。
可愛げのない私。
でも、
それも、
私が選んだ私の人生です。
過去の人は
今
幸せでしょうか。
何故こんな事を書くかといえば、
私の
今日彼に
私の今の心のうちを
伝えるためとでも
言いましょうか。
私を
落胆させないで。
携 帯 電 話 | I | 間違って、ケータイ切っちゃった。ごめん、ごめん。 | He | しかしお前、よく小さい事拾って書くよね。よく覚えているなぁ(笑)。 | I | 興が乗った日と流した日があるの、わかる?。ちょっと電話が遠いなぁ。 | He | わかんないよ(笑)。おっ、何かいてんだよ〜、って冷や汗かくけどさ(笑)。電話は、お前にKISSする時みたいに近いけどなぁ、聞こえずらいか?。 | I | 「すごいっ。日記に書いた内容のイントロはね、くちびるのお話なのよ。」 |
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うーん、どうしてこんなに話の流れが合流するんでしょ。 たぶん、直近のKissの記憶が、互いにまだ新しいからなんでしょうね。彼はKissが好きだし。^^ BBS
2002年10月09日(水)
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