るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 で、るり子の部屋はどれなの?

私の家は

都内の

比較的立地の良いロケーションに建っています。






その鉄筋の自宅の、

庭の一部を

貸し車庫にする話が持ちあがりました。







なんだか

太宰の『斜陽』を思い出させるお話で

ちょっと嫌なのですが、

でも

実際には、そのとおりかもしれない。







彼が、

家の図面があればアドバイスしてあげられる

というので、

設計図を持っていきました。








「住宅の建て坪は100坪くらいだね。玄関までのアプローチが緩やかな70cmの昇り勾配か。」



「すごいね、どうしてわかるの?書いてないよ、そんなこと。」



「あるさ、ここに−0.7ってね。建て坪はざっと概算したんだ(笑)。庭を半分パーキングにしても、残りが充分あるから、そんなに憂鬱じゃないプランが創れるから、体丈夫だよ。」








新しく作るパーキングは年間、固定資産税程度の純利益を産むこと。

工事費も二年程度で元が取れること。

玄関のアプローチを変更する場合の注意事項と、建築上の美意識の話。


敷地内にある自社ビルが、

自宅の建て増しという概念で建蔽率を稼いでいるものであること。







などを、直ぐにその設計図から読み取り、私に教えてくれました。

すごいなぁ、プロだなぁ。

惚れ惚れしちゃう。^^







るり子の胸は左の方が大きいんだ なんて言う、

えっちな

おふざけモードの彼とは、

全然違う人です。








「で、るり子の部屋はどれなの?」

「ここよ。」と、指差す私に彼は、





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「設計士」の顔から

「私の大切な人」の顔に その時一瞬戻った彼が

私にはとても 印象的でした。











「広い、良い家だね。」



洋館の体を成すこの家が、

新築当時はかなり目を引いたものであること、

そして今も目を引き続けているデザインのものであることなどを、

設計士の目から語ってくれました。










でも


私には、







もし、彼と暮らせるものなら







例えばそれが ワンルームのアパートだとしても、







そのお家のほうが、







ずっとずっと







素敵なのに。






って、






さっき 我慢して飲み込んだ言葉を

こんな風に ここに書いたら

なんにもならなくなっちゃう







・・・・・・・のにね。







携 帯 電 話
I心配したよ。
Heこのごろ、物忘れがちょっとと激しいかな?歳だなぁ(爆)。
I事故か何か突発的なことが?って思っちゃったよー。
He話せば長くなるけれど、要は現場に行く時、事務所に携帯を忘れたまま、気づかず家に帰ってしまっただけさ。
『だって、35時間も携帯が繋がらないなんて、今まで一度もなかったもの。』



今朝まで彼の携帯が不通でした。でも、単なる置忘れでホッとしました。彼が死んでいたらとか、そんなシュミレーションまでしてしまった。^^;
BBS

2002年09月24日(火)
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