るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 鶯谷のタクシー

彼と

ずっと一緒にいたいと思う心が強い日に

彼に抱かれると









「いやいや、帰りたくないの。帰ったらイヤ。」

の、嵐になってしまいます。









「昨日も今日も、ホテルから仕事に行くって言う訳にも行かないでしょう。」









それもそうねと、私も思う。

こういう時は、彼の強い意志が必須です。

でないと、より自由な私の欲求は、

延々とエンドレスで

はてしない物語状態。

(ミヒャエル・エンデファンの方がいたら、寒いギャグですみません(爆))









次のお約束が何時なのか、いつも全く未定です。

彼のお仕事は、

突然の変更がぽんぽん入り、

そのつど予定も変わるから。





でも、スキンシップがなくたって、

よく考えたら

携帯でコールもかかるし、メールもくる。

心のふれあいはやっぱりエンドレスで明日も続く。^^











それにしても、

鶯谷のラブホテル街は、

なんだか素敵。

かつての吉原の

情念が伝わってくるようで、

愛だけが純粋にそのエリアに淀んでいるようで、

悲しさもそこはかとなく、漂っているようで。

江戸期の退廃的エロスの匂いもするようで。^^








まるで、黄表紙の世界、

みたい。^^






結局、

明け方近くまで彼を拘束してしまい。^^;






空が白々する時間になっても、

タクシーが流れているところが、鶯谷のいいところ

ですね。^^








近づいてきた一台のタクシーを彼が手を挙げて止め

彼が告げたこと。

「運転手さん。銀座を経由して〇〇にやって。場所、解るよね?」






そして私には、

「るりちゃん、気をつけてね。また後で連絡するから。じゃぁね。(笑)」

彼の視線がとっても優しい。











鶯谷から私を一人帰すという事の意味を、

彼は、

よく解っている。

そして運転手さんも、

別な意味でよく解っている。




運転手さんとひと言も会話をかわすことなく、

私は帰路に着くことが出来る。








彼の配慮で。








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強くて優しくデリケートな、彼の愛が、そこにある。

彼は

「いやぁ、当然のことでしょぉ。(笑)」

といって、照れるけど。





携 帯 電 話
I紅葉の頃が温泉どきよね。
Heあぁ、散策するに寒すぎないときがいいな。
I一緒に帰るとき、疲れた顔見せるのイヤかも。(笑)。
He仕事の絡みで考えれば、やっぱり晩秋になるなぁ。
楽しい時を過ごそうね。


この旅は、彼とすごす人生の、一生分のシュミレーションになるかもしれません。
BBS

2002年09月08日(日)
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