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■ 彼の奥さん
彼は学生時代、バスケットをしていたそうです。
その頃傷めた椎間板ヘルニアが、
たまに彼を苦しめます。
京都から戻ったちょうど一週間後の土曜日。
「事務所の床に今、横たわっているんだ。持病の腰痛が出た。」
そう彼からケータイに連絡が入りました。
五時間も京都で繋がっていたから
腰に無理がかかったのでしょうか。
タクシーに乗れそうもないから
かみさんを呼んだが、連絡が取れない
と、彼は言います。
かみさんを呼んだが、かみさんを呼んだが、かみさんを呼んだが・・・・・カミサンヲ
私が行く訳にはいきません。
私は心の中で思います。
『彼のかみさん、早く彼の元に行ってあげて。』
なんだかブラックなギャグのようです。
でも、本心でそう思っているのです。
何を考えているんだか、己は。
でも、良く考えたら、全く余計なお世話です。
良く考えなくっても
それは、
なんて自信に満ちた傲慢な台詞なのでしょう。
ゆるぎない男の愛を勝ち得ている女だけが持ち得る
いやらしい程の自信です。
続けて私は思います。
『「るり子の着歴だらけの俺の携帯は、かみさんに貸したくない」といって、お誕生日に買ってあげたはずの奥さんの携帯はどうしたの?』 と。
おそらく彼女の携帯は
私の携帯ほどには、
彼のメッセージを受けるものとして
機能していないのかもしれません。
私が彼女に嫉妬しないで済んでいる理由の一つは
つまりはそういうことです。
しかし、彼の携帯には
彼女からの着信がよくあるのです。
京都でも 鶯谷でも 銀座でも お台場でも
音声のそれは、かかってきました。
普通に考えれば
アットホームであるはずの家族の時間をかすめ取っている、泥棒猫のような女=私
裏切りを知らずに家庭を守る、共働きの健気な妻=かみさん
多情で不実な色男=彼
でも世の中は、そんなに綺麗に役割分担が決まっている訳ではありません。
自分で運転免許を持っているにもかかわらず、
入り浸っている自分の母親を、
実家まで送り届けさせるためだけに彼の帰宅を催促する、
気の強い彼のかみさん。
と、いう言い方も出来ます。
でも腰痛で動けない私の彼を迎えにきてくれる唯一のありがたい人、それは彼のかみさん。
彼の奥さんの悪口をいう後味の悪い女は、今日だけです。
もう、二度と言いません。
誓います。^^;
携 帯 電 話 | I | つい、うとうとしてしまったわ(笑) | He | ケータイしながら寝ちゃってもいいんだよ。今布団にはいったよ。お休み。本当のchu♪がいいけど、るり子にchu♪。お前とは、関係が本当に濃いよ。 | I | 濃い?そうなの?(笑) | He | あぁ、秋には、出張を設定してホントにるり子と温泉だ。 | I | うん、きっと連れてってね。 |
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『結婚したいの』と彼に言ったら、どんな反応が返ってくるでしょう。「俺もるり子と結婚したいんだけど、状況がなぁ・・・。」と、言うでしょうか。困って黙ってしまうでしょうか。昨日の電話なら・・・・・、夢は叶ったかもしれません。 BBS
2002年07月04日(木)
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