るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 男を感じる一瞬

たまに触れ合う男の手というものは

とてもエロチックなものです。






その日その日のファーストタッチは、

いつでも初回のそれのようで、

私はくらくら、目眩がちです。






「るり子、先にお風呂を使ってきな。」

彼は広いお風呂でないと、どうも一緒に入りたくない人のようです。






昨日は、

「明日は、るり子の身体じゅう、洗ってあげるよ。お風呂でエッチもしようかな。(笑)」

と、言っていたのに。







私は少し、不満です。

いえ、だいぶ不満です。

でも、

「お風呂、一緒したいのぉ〜。だって、約束したんだもん。一人ではいるなんて、いやよぉ。」

とは、決していわない。






どうして?

それは、

彼が望まない事や、したくないことを

強制したくないのです。





しかし、それらの我が儘を私がいったからといって、

彼に嫌われる訳ではありません。






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また、

疲弊した彼が身を沈める心地いいクッションのような

そんな女でもありたいのです。







彼がバスを使っている間、

バスローブ一枚の私は、

ベッドに斜めにうつぶせになって

足をぶらぶらさせながら、

彼がプリントアウトした京都市内のラブホの一覧表を繰っていました。








いつの間にか後ろから

彼が ふんわり

私の肩を抱きました。





肩を抱いた彼の右手は

私の右の腕の間から

私の乳房をつつみ込み、

ゆっくりゆっくり旋回しながら、

男として私を欲情させます。















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彼に貫かれている私の、薄く閉じた瞳の合い間から

一すじ涙が伝い、耳に流れ込みました。




ぬぐってくれたのは

彼の熱いくちづけです。












「るり子、上に乗って動いてごらん。」

彼の上にのるのが、とても上手くなったわたしです。







私が上で動くその感触を楽しむように、

彼は10分程も下から私を観察していたでしょうか。

機を測ってたように、彼は私を下から突き上げました。








能動的な彼の動きは

わたしのソレより、何十倍も上手です。

男を感じる一瞬です。









「下からいくのは、初めてのことだなぁ。(笑)」

私を抱きしめながら、私の下で彼はそういいました。






携 帯 電 話
I酔ってない?(笑)
Heあぁ、ヨッパしてるよ。お前の声が聞きたかったんだ。るり子のぬくもりが無性に欲しいなぁ。逢いたいなぁ。
I酔ってると、素直だね。いつもそうならいいのにね。(笑)
He理性でカバーしていたものが、酔うとついはずれるんだなぁ。るり子、好きだよ。(笑)
しかたのない、私のヨッパした今夜の彼です。




23時3分から一時間あまりの。仕事帰りの彼がかけてくれた上野公園からのケータイです。秘密の日記もしばし、中断です。^^
BBS

2002年07月03日(水)
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