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■ 男を感じる一瞬
たまに触れ合う男の手というものは
とてもエロチックなものです。
その日その日のファーストタッチは、
いつでも初回のそれのようで、
私はくらくら、目眩がちです。
「るり子、先にお風呂を使ってきな。」
彼は広いお風呂でないと、どうも一緒に入りたくない人のようです。
昨日は、
「明日は、るり子の身体じゅう、洗ってあげるよ。お風呂でエッチもしようかな。(笑)」
と、言っていたのに。
私は少し、不満です。
いえ、だいぶ不満です。
でも、
「お風呂、一緒したいのぉ〜。だって、約束したんだもん。一人ではいるなんて、いやよぉ。」
とは、決していわない。
どうして?
それは、
彼が望まない事や、したくないことを
強制したくないのです。
しかし、それらの我が儘を私がいったからといって、
彼に嫌われる訳ではありません。
また、
疲弊した彼が身を沈める心地いいクッションのような
そんな女でもありたいのです。
彼がバスを使っている間、
バスローブ一枚の私は、
ベッドに斜めにうつぶせになって
足をぶらぶらさせながら、
彼がプリントアウトした京都市内のラブホの一覧表を繰っていました。
いつの間にか後ろから
彼が ふんわり
私の肩を抱きました。
肩を抱いた彼の右手は
私の右の腕の間から
私の乳房をつつみ込み、
ゆっくりゆっくり旋回しながら、
男として私を欲情させます。
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