るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 嗅ぎ当てる、男の能力。

こうしてこのページに来るたびに

まずいなと、

思うことがあります。





それは、

彼だけにターゲットを絞ったような

こんなストイックな綴り方をしているせいで

感情が、ここに来るとそれ一点にのみ集約され、

アーカイブするように

想いが圧縮されてしまうのです。







結果

恋心が募る分にはいいのですが、

重苦しい煮詰まった気分も、澱のように沈殿してしまいそうで、






この功罪は、微妙に現在の私たちに作用しています。

彼には秘密の、この私の日録です。





さて、

「るり子、京都に行こうか。」

彼のひと言からはじまった小旅行は

朝、いつものように家を出て

いつものように帰宅するだけの

表面上、他人様や妻には、何ら生活の変化も見やぶられることもない

カメレオンのような、欺瞞に満ちた小旅行です。







8時台の「のぞみ」で行き

21時台の「のぞみ」で戻る。







罪悪感は不思議とないのです。

別の場所で

彼の、彼を除いたアットホームな世界は、

彼が不在でも、なんの支障もなく

綺麗に廻っているはずだという、その免罪感からでしょうか。








永観堂の 青い紅葉の お堂の 回廊の

その ぐるりを 二人で歩き、

哲学の道をゆるゆる散策し、

銀閣寺の勾配を、彼の腕につかまってめぐりました。








彼はチケットをそのつど買ってくれましたが、







チケットの半券は私のバックの中に、みな収まるのです。

ディズニーシーのパスポートもそうだったように、

彼が自分の半券を保存するということは、決してありません。







男は証拠の品に関して、

無防備で無頓着になりがちだという事を

彼は身をもって実感しているのでしょう。

だから、その原因となるものは、はじめから受けとらないのです。








でも、そのくらいで傷つくようでは、婚外恋愛はできません。

ちょっぴり

すこしだけ

ムネガイタイダケデス。








銀閣寺傍のお豆腐料理のお食事所でお昼をとり、お店の外に出た時

故意なのか、偶発的なのか





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男は不思議です。

ラブホのありそうな場所を嗅ぎ当てる能力が

どうも備わっているようです。








四条道りと鴨川がクロスするところで降ろしてくれと

彼がタクシーの運転手さんに言いました。

全くのはじめての街で

躊躇うことなく

彼が向かったのは






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明日は、そこでのことを書かせてください。



携 帯 電 話
I初めて電話したときのこと、覚えてる?
Heはははっ、なんだったかなぁ。
Iお暇だったら、気分転換に少しお話ししませんか?っていったの誰?(笑)
Heあぁ、そうだったね。(笑)
でね、電話って、僕には似合いませんかぁ?って言ったのよ。




初めての電話は、ちょうど「一年前の昨日」のことでした。ケータイメールに保護されていました。というか、自分で保護したんですよね、正確には。
BBS

2002年07月02日(火)
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