るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 初めて彼に抱かれた日

私たちは、丸の内から日比谷をゆるゆる歩いていました。

前日、お台場の観覧車で、私はイヤリングとネックレスをプレゼントされていました。

それを身につけるということは、私の心が以前の辛い恋を忘れつつあるということでもありました。

寒い冬の風で凍える私の手を取り、彼は自分のコートのポケットの中で私の手を愛撫しつづけてくれていました。

植村で夕食を共にし、夜の銀座を彼の腕にぶら下がって歩いていた時。




「ホテルに行こうか。」

突然彼が私に言ったのでした。



ためらう心が私の返事を一瞬遅らせます。


歩きながら私は自分の心を探っていました。

答えはとっくに出ていたのに。




彼は心が呼び合えば、肌を合わせることを自然に欲するようになるんだと、常々言っていました。

だから、いたずらに僕を怖がらなくてもいいし、君が望まないなら僕はそう言う関係には持っていかないから。とも。







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和光の前で私は

「抱いて・・・。」

と、彼に小さく耳打ちしました。




「オーライ。」

そういうと彼はタクシーを拾い、鶯谷に行くよう運転手に告げました。







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私のこと好き?
Heあぁ、好きだよ。
どのくらい好き?
He時々、君を食べてしまいたいと思うくらい、君が好きだよ。
『なら、愛しては・・・・いるの?』




聞きたいけれど、聞けない言葉が多すぎます。

BBS


2002年06月23日(日)
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