るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 イントロダクション

「逢う度に私を抱いて。」

二年程前、私は辛い恋をしていました。



「俺は正直、SEXは嫌いではない。むしろ好きなほうだと思う。だからこそ、るり子を精神的に深く愛していたいんだ。るり子の身体だけが目的になるようなことは避けたいから、そんな風にそんな目をして、抱いて欲しいといわないでくれ。」

辛い恋の相手が言った言葉がそれでした。



私は混乱しました。

些細な事でいらだった日々でした。

世界を競争相手に、その業界では国内のトップを自負する企業の、とある部署の部長であった人でした。

過酷な仕事と私へのフォローが、その人の時間の全てを奪い、その人は疲労し、いつしか私はその人の愛を失いかけていました。



そんな時、現在の彼が私にさり気なく近づいてきたのです。

彼は、私の心から辛い恋が消え去るのを待っていたというのです。



クリスマスのイルミネーションが街を彩る頃、私は彼に強烈に口説かれ、辛い恋の相手に心を残しながら彼の女になる日を迎えました。






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男と女は、根本的に感情のありようが違うと、つくづく思います。

それはまるで、ベッドの中で互いを執着し確認するその方法そのもののように思えます。


目的達成のためのスタートダッシュが良く、完了の切れもいい男。

スロースターターで、なかなかピリオドがきまらない女。

ハイにいる間の高まりは同じでも、始まりと終わりが別の生き物のように違う。

日常的に感情の面でもそれを繰り返し、耐え切れずどちらかが、いずれ疲労してゆくのです。




携 帯 電 話
あんまり放っておかれると、貴方の事を忘れちゃいそうなの。だから・・・
Heそうかなぁ、俺は忘れないよ
だって、ずっと逢えないもん
He一週間前にあったような気がするのは俺だけかな?
『私は、毎日あいたいの。』




たった数文字のこの言葉を、どうして私は言えないのでしょう。

BBS


2002年06月22日(土)
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