告白は喉の奥
L.ニトロ



Don't you think so ?


生きるべきか死ぬべきかに拘れるなんて平和なことだ。
それは要するに、自分に決定権があると思っているのだろうから。

どうして死んではいけないのかと問えば、
「越権行為」と彼女は少し笑った。
「あなたの意志なんて、あなたの存在ほどの価値はない」
…左様でございますか。

なんと言って慰めても励ましても無駄だろう。
それくらいのことなら経験上知っている。

ただ。
私の自我は半透明でゲル状なので、
どちらでも大差ないと感じるだけ。
空腹も満腹も同じ。
幸福も不幸も同じ。
快楽と不快は似ている。
あァ…健康と不健康は少し、差があるようだけど。
存在は無と死の隙間のようなものだから、短いブレイクをみんなが満喫できるといいのにね。
愛してもいい、虚しくてもいい。
報われないと痛むのもいい。
この隙間は息苦しいから死に解放されたいと、便器に向かって吐きながら、ゼロを望む己を下らないと嗤うのもいい。

愛してる。
眩しくて何も見えない。
輝く世界。有機物も無機物も、全てが私に繋がり、何一つ私には「カンケーない」。


全てを愛してる、というのは、何一つ愛していないと同義語だとか聞いたことがあるけど。



So what ?

2005年12月23日(金)
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