告白は喉の奥
L.ニトロ



スタンドバイミー


あけましておめでとうございます。


強く、なりたいというと少し違うかもしれない。
輝くものになりたい。
時に強く、時に柔らかく。
私には、求める事はやはり出来ない。
だから、求められるものになりたい。

あなたを照らせる光に。
あなたを安らがせる温もりに。
あなたを目覚めさせる風に。
あなたを満たす水に。
あなたを包むものに。

足りない時、溢れる時、悲しい時辛い時、嬉しい時興奮する時、思い出してアクセスしたくなるような「場所」に。

どんな風にとかさほど拘らない。


そばにいたい。
そばにいたい。
そばにいたいの。


その視線に、その声にその意識に、触れられなくてさえ構わない。

できれば鏡になりたい。
あなたを見つめられる、あなたの声を聞ける位置に立って、誰かが目の前にいれば気を使うあなたの邪魔にならずに、うっとりとその立ち居振る舞いに見惚れたい。



どうしてかな。
私にはわからない。
あれが、とか、これがとかそれがとか。
「好きってこと?」
問うまでもない。
表面上とか心の底からとか。
なんていうの。突き詰めたって誰にもわからないでしょう。
そんなことよりも、目の前にある形を見て。振る舞いを見て。言葉を聞いて。
全部テーブルの上に、並んでるのに。
食べてみないでああだこうだと言ってるように聞こえるの。



疑心暗鬼になってるのかな?
ただ、追求したいタイプなのかなあ…

そばにいたいと思うだけでは足りないの?
それは、ただの言葉通りではないでしょう?


何を疑うの?
間違っていたら、失うものってなに?


こうして、毎年元旦はやってきて、私は亡くなった友人を忘れたりも勿論しない。
何をみんな、恐れてるんだろう。

2006年01月01日(日)
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