告白は喉の奥
L.ニトロ



口の中。


言ってしまいたいと思う時も、もちろんある。
包み隠さずありのまま、今の私の気持ちを。

恋人が大事なら、好きなら、別れなくていい。
私の存在が代用になって気が済むのなら、別れたっていい。
あなたを好きだから。
ずっと好きで居続けるから。
何も心配しなくていい。。
ひとりにはさせないから。
あなたが望んでも、望まなくても。
目の前にいなくても、私はあなたを思い続けているから。

だけど、あなたのものにもならない。

恋人がいようが、いなかろうが、
こうしてあなたを慕い、想い続ける人間がいることに、
想い続けられる自分であることに、
自信を持って輝いて、傲慢なほどに胸を張っていればいい。

想い続けている人間がいることで、あなたが輝けるなら、
それこそがなにより。

求められることを望まない限り、
あなたには永遠の「想い人」があり続けるよ。

笑っていて。


だけどそれは、余りにもエゴイスティックな想い。
あなたに選ばせているようで、私はあなたから選択権を奪う。
ただひとつ、私達の関係に於いて。

だから口にしない。
あなたを手に入れる気はない。

私の想いを伝えることは、あなたにリアクションを求める、
或いはリアクションを誘発することになる。

あなたから何も欲しくない。
あなた自身すら。


ただ、あなたを好きで、好きで居続けたいだけ。

2004年05月10日(月)
初日 最新 目次 MAIL


My追加