告白は喉の奥
L.ニトロ



おサルさん。


あなたの声を聞きもせず、姿を見もせず。

猥褻な画像を見て思い出すのは甘い声で。
記憶の中の姿に欲情して、妄想のあなたを、抱く。
縛ってみたり、弄ってみたり。
泣かせてみたり。
エスカレートする貪欲が誘眠を食べてしまって、寝不足なのに眠れない日々が続いている。

心なく交わることに罪悪感を知らないのか。
冗談めかす言葉にあなたの目は少し蕩ける。

例えば今、私達が交わるならば心などない方が面倒はないし。
それでも、「もしかしたら」とあなたが覗き込む私の瞳は、スパイスにでもなる?


確かに、愛してしまうより余程マシだけど。

2004年05月09日(日)
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