三楽の仕事日記
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2013年08月17日(土) 三重教育工学研究会主催「授業で活かすICTセミナー」に登壇

 今日は三重教育工学研究会主催「授業で活かすICTセミナー」に登壇。

 名古屋駅から近鉄で津駅まで。急遽、セミナー総括役となった大西貞憲さん。名古屋駅で合流。授業づくりについての様々な意見交換をしながら、あっという間に津駅到着。中林先生にお迎えいただき会場まで。

 心温まるおもてなしの数々。笑顔とパワーあふれる志ある皆さんの運営に頭が下がる。

 13時から模擬授業3本。中村武弘会長自らが、しかも1番手に模擬授業。若者に範を示すこの姿勢、なかなかできることじゃない。

 「アドバイザー」という名前があるが、司会者には「ツッコミ役」と称されたのは中林先生。

 この最初のセッションがあと2本の方向性を決めるわけで、同じく3本目の授業のツッコミ役を仰せつかった僕は、特に中林先生の講評に注目。なるほど。ここまで斬ってもいいわけだ。自席で腹を決める。

 2本目は南先生の国語の授業。国語におけるICT活用としてはなるほど!という活用で、日常化されていることがよくわかる授業。これぞアドバイザーという森先生の講評で、実践の価値づけがさらにされる。

 3本目は楠本先生のiPadを活用した理科の授業。ならば僕もメモはiPadで(笑)。まさにこれからの日本のICT活用を先導する三雲中のエース。無駄のない資料提示。双方向のデータ転送を生かす実践。

 僕はこれらの価値を大いに認めながら、中林先生に負けまいと(笑)、疑問に感じたICT活用場面と、教師の指示、考え方の押さえについて言及。前半のお役目終了。

 3本の模擬授業で、迷いがあった講演内容に迷いがなくなった。これで行くぞ!という決断に。

 70分間の講演時間。しかも模擬授業をいくつか重ねて主張を伝えようと決意したため、つかみはなし。集中力が高い参加者の様子を見れば、無駄な喋りは必要なし。

 僕が考える授業の定義からプレゼン。この定義からぶれないように後半は模擬授業をしながら、ICTを生かした授業づくりについての提案。

 お聞きになった方はどう思われただろうか。20年前のICTを活用した実践は未だに色褪せていない。むしろこうあるべきだ、このようにコンピュータを活用すると、子どもたちはこんなにも豊かに考え、多様な考えを出してくるのだという主張を。

 模擬授業では、とりわけ受けの授業技術を強調したつもり。「なるほど!2倍をするんだ」と受ければ「4倍はあるだろうか」「1倍もあるかもしれない」と子どもたちの発想は広がる。教師の受けこそが、(数学的)見方や考え方を価値づけたり、発揮させたりするということは伝わっただろうか。

 これまでのICTをテーマにした講演で、ここまで話したことはない。まずは「実物投影機はいいですよ、フラッシュ型教材も活用できますよ」レベルを話して、もしよかったら、このように子どもを考えさせるソフトウェアがあるのですけど・・・という程度で終えるのが精々。こんなにも授業そのものに迫る話ができたのは、この研究会がその段階にあると模擬授業等を見て判断したからこそ。

 こんなことを書くと批判される(例:ICTの日常化はこれではできない)に決まっているけど、「こういう実践がドンドン出てくるようなら、とてもじゃないが、僕のICT実践は色褪せていて語れないな、参りました状態」を僕は望んでいる。今日の3つの実践は、力づくなら紙でもできる。でも僕の実践はICTでないとできない実践。いや、こうすれば紙でもできる、と言われれば、もちろん素直に聞くけれど。結局は、子どもがエキサイティングするような、角田明先生が言われるようなギラギラした目となる実践に最近トンと出会っていないからかもしれない。

 大西さんの総括は、いつも以上に厳しい。こんなに斬られたのは、3人とも初めてではないだろうか。20数年前から僕は大西さんに授業を見ていただいているから、僕は慣れているけれど(笑)。だからこそ、今の僕があると思っている。

 閉会後、楠本先生が大西さんに「清々しい気持ちです」と講評に対してお礼を言う言葉を聞くことができた。聞いている僕もとても清々しい気持ちになった。伸びる人はやはり違う。

 情報交換会(懇親会)でも、申し訳ないほどのもてなしを受けて、感謝するばかり。何人かの方とお話もさせていただき、話題は広く学校づくりへ。刺激もいただいた。皆様、ありがとうございました。

 津から名古屋までは大西さんと再び授業の話。20数年前に教材にところんこだわって論議したことを思い出す。

 帰宅。一寝入りして、来週の3か所の講演資料やプレゼンづくりを開始。「玉置流 算数・数学授業づくり」「授業力を高めるために管理職がとるべき方策」「ミドルリーダーとしてどう動くか」と演題は決まっているのだけれど・・・。
 


2012年08月17日(金) 辻井いつ子さんの講演
2011年08月17日(水) 研究会MLで交流
2010年08月17日(火) 第42回学習工学セミナー「教育におけるメディアと情報」
2009年08月17日(月) 第41回学習工学セミナー
2008年08月17日(日) 発刊「情報化時代の学校変革力」
2007年08月17日(金) 教育長室にて
2006年08月17日(木) ビデオ編集作業
2005年08月17日(水) あちこち諸連絡
2004年08月17日(火) 和歌山から戻る
2003年08月17日(日) なんという夏!