三楽の仕事日記
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2012年04月26日(木) 名古屋経済大学との話し合い

 朝の打合せで、傘にいたずらをされていた生徒があったとの報告あり。詳細を把握したり、保護者への連絡をしたりと、まずはやるべきことがきっちりされていたと判断。このことに関連して、以前に書いておいた「傘の問題」を学校HPに掲載することの意味を職員に伝える。そして、すぐに学校HPに「傘の問題」をアップ。夕刻、「なるほど、こういうことをアップすべきですね」という外部からのコメントあり。

 今日は生徒となって授業を受けてみようという気持ちになり、3年生社会科の授業に生徒席で参加。さすが外部からも参観依頼がある教師の授業。1時間があっという間で過ぎた。

 予習プリントで、生徒自身で基本的な事項は学んできているらしい。(これは推測)
 
 冒頭では教科書に掲載されている写真を話題に、だれでも答えることができる質問で授業開始。

 資料集のページを指定して、感じたこと、疑問に思ったことなど、何でもいいので書くように指示。8分間ほど。

 発表に入る。全員が挙手。凄いこと!生徒の相互指名により、疑問や意見、感想の発表。即座に解決できる疑問については、その場で全員に問いかけ解決。質問を出した生徒には必ず納得具合を確認。

 その他の疑問や意見については、キーワードにして板書。当初はなぜこのキーワードは左上に書き、今度は中央、右端と書くのか理解できなかったが、その理由がわかった授業後半から、まさに脱帽状態。

 すべての発言を受け入れ、同じ調子で傾聴している姿勢にも感心。これはなかなかできることではない。生徒が安心して発言している。僕なら、これは重要だと判断した発言には、やや強めの受けをしたり、そうでない場合はどうしても軽めの受けをしてしまいそうだ。授業を受ける立場になって考えてみると、教師の顔色をうかがうようになってしまうかもしれないな、と生徒席から自覚。

 時間的なことと、ほぼ重要なことが出揃ったと判断してのことだろうと思うが、生徒発言を打ち切り、キーワードをもとにしての授業へ流れは変わる。

 教師が発言した生徒名を出しながら、キーワードとキーワードをつないでいく。キーワード間の関係が、加えられた矢印や、質問による、さらなるに生徒発言によって、明らかにされていく。それが本時の学習内容に直結していく。これが凄い。まさに豊富な教材研究がなせる技。

 もちろん同じ調子ではない。例えば「軍縮と言いながら核が減っていないのはなぜだろう」という疑問を出した生徒の発言については、板書の「なぜだろう」というキーワードを示して、このことについて個人で考え、4人組で考え、発表させるという流れをとっている。当然だが、キーワードには軽重をつけているということ。しかしその軽重はその場になるまで、教師から感じられない。すべてのキーワードが同レベルであるように、意図的に生徒に思わせていると僕は見て取れたのだが、それについては確かめておきたい。

 話がまとまったところでノートに書くように指示。聞くときは聞く、話す時は話す、書くときは書く、という明確な区分がされている。これもいい。

 こうして生徒席から子どもの様子や教師とのやりとりを見ながら、授業を受けてみるのもいいものだ。僕が座った隣席の生徒は気になってしかたがないかもしれない。私たち教師の方がもっと気になります(笑)と言われるかも。

 学年主任らと給食を一緒に食べながら打ち合わせ。時間がないこともあって、こうした時間設定となったらしいが、このスタイルもいい。

 夕刻から名古屋経済大学へ。独立行政法人教員研修センターが募集した「教員研修モデルカリキュラム開発プログラム」に、名古屋経済大学が小牧市教育委員会と連携しての研修プログラム開発に応募し、見事採択されたことが事の始まり。

 実は前任の時に、名古屋経済大学から相談があって、このようなことならどうでしょうか、とアイデアを出した一人なので、今回、このプロジェクトに関わることになった。採択確保をするためであろうが、計画が総花的になっていると感じたので、率直に意見を述べる。ちなみに採択されたプログラム名は「ICTを活用した学び合う学び推進を支援する研修プログラム」。みなさんはこのプログラム名からどのような内容と想像されるだろうか。いずれここでも紹介していきたい。お楽しみに(笑)。


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