三楽の仕事日記
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2011年05月07日(土) 教育コラム案を考える

 午前中は、今年度から「愛される学校づくり研究会」で企画・運営・発信をすることになった教育コラムの年間予定を考える。

 編集部委員の皆さんから寄せられたアイデアは様々。年間60回更新のうち、副島先生の「黙さず語らん」は24回、来週月曜日から始まる新シリーズ(お楽しみに)は12回。残りの24回分を考える。せっかくいただいたご意見。なんとかして入れ込みたいと熟考。

 教育コラム方針(会員の参考となるコラムを発信する。若い教師を育てる場として提供する。会員の発信の場として活用する)に基づき、目標の午前中には案をまとめ、編集部の皆さんに提案。本日の予定業務(笑)、無事終了。

 文部科学省から毎日届く新着情報メール。協議の内容が気になっていた「学校ネットパトロールに関する調査研究協力者会議」の議事要旨3回分が公開されたことを知る。さっそく目を通す。

 思い出すことは、義務教育課に所属していた時に、県としてネットパトロールをどうするかという論議。最終的には、我が県はネットパトロールではなく、「情報モラル専用サイトi-モラル」を立ち上げることになった。3年目を迎えた今年度も、県内全小中学校から、情報モラル教育に関する実践が写真とテキストで発信中。

 議事要旨の中で注目したのは、ネットパトロールを行っている新潟県の報告。その当時、課内で想定した問題点がやはり出ているな、と妙に納得。以下に紹介。

〇 新潟県では、ネットいじめ防止・解消推進員(以下、「推進員」とする。)配置事業として、県内3箇所の教育事務所に1名ずつ、計3名の推進員を配置している。これは、県の緊急雇用事業として、失業対策の観点から実施されている事業であり、単年度ごとの採用であり、平成23年度で終わりを迎えるものである。来年度末までに、ネットパトロールを行うボランティアの人材育成を推進し見守り体制を構築する、もしくは、別の事業として継続できるよう、有効性等も示していかなければ推進員を継続的に配置することが難しい現状である。

〇 (推進員は単年度限りの雇用ということだが、本人は仕事を続けたいと希望しているか。また、給与面も含め、やりがいの面ではどう感じているのか、という質問に対して)
 仕事を続けたいと考えているのかは聞いていない。また、報酬面(月15万8,000円)は安いと感じているが、かなりのやりがいを持って働いていただいている。推進員の問題意識としては、ネットの問題についてよく分からないままに対応してしまい、問題がこじれたり、無責任な状態になっている学校現場について、先生方の知識不足や、指導が十分に行われていない部分を歯がゆく感じている。


 「推進員がネットの問題についてよく分からないまま対応」とは、まことに正直な報告。第1回目の事務局から協力者会議委員への依頼事項を見ると、

 本調査研究協力者会議では、いわゆる学校ネットパトロールについて現状と課題を整理いただきたい。
 合わせて、表面的な対応や問題が起こってからの対処ではなく、もう少し問題を構造的にとらえていただき、例えば、巡視、発見、対処、教育・啓蒙といった4つの観点から整理いただき、提言をお願いしたい。


 3月末に協力者会議は終了。最終提言が公開されるのを待ちたい。


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