三楽の仕事日記
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2008年06月14日(土) 地図授業の面白さを知る

 今日は今年度第2回教師力アップセミナー。愛知教育大学の寺本潔先生をお招きしての講演「社会科地図の指導力を高める5つのポイント」。

 「今日は小学校社会科が中心、しかも地図指導・・・」と会の参加を控えた皆さんは、その内容を聞くと悔しい思いをされることだろう。小学校教師経験はわずか3年、数学専門の自分が聞いても、地図指導にぜひとも取り組んでみたいという気持ちにさせてもらった。「地図ってこんなに面白いものだったかしら」と感じた方がほとんどだろう。さすが筑波小での授業実践者、模擬授業風味の講演に皆さん満足されたことだろう。その証拠に用意した書籍は完売。

 控え室でお話しされた寺本先生の言葉が特に印象的。
 「まず小学校1年から6年までのすべての内容を把握した上で、今日の授業を組むこと。このような指導を日常的に学年主任から受けていたのです。だからこういうことは、新任の時から当たり前だと思っていたのです。今思えば、日々、超一流の指導を受けていたんですね、僕は。学年主任は有田和正先生だったのです」

 すぐに自分のフィールドに話を持ってきてしまうが、桂米朝から落語の基礎基本を習ったところで、だれもが一流になっているわけではない。要は、その指導をどう自分に生かしてきたかということだ。幸運な出会いがあったとはいえ、寺本先生のこれまでの確かな歩みが想像できる話だった。

 すぐに会場を出て、北里市民センターへ。小牧市出前講座からの依頼で、みなさんに落語入門講座。会館の方のご配慮で、60人ほどの参加なのに、なんと300人入るホールでの講座?高座?。初めは躊躇したが、数年前に桂米朝師匠が上がられた高座で落語ができるなんて、極上の幸せ。喜んで出かけた。

 ホールは移動式の椅子なので、人数に合わせた程良い会場設定で、見た目には、ほぼ満員の状況で、気持ちよく高座を勤めさせてもらった。お約束通りの「最近の教育事情」も取り入れた1時間の講座+高座。

 今日の落語も「親の顔」。今日は意識して元気な親父さんを演出。これは的中。自分でもいい感じの仕上がり。もちろん、笑いは十分。しばらくはこの演出でやってみることに決意。

 会場を出るときに、会館の人から一言。
「先生、あの座布団に、先生の前に座った人は、桂歌丸さんですよ!」
「ありがとうございます。その前には桂米朝さんですよね。幸せです」。
 今日もおかげさまで良い1日になった。


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