三楽の仕事日記
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2008年02月15日(金) 担当会議終了

 今日は午前中に「愛知県その道の達人派遣事業推進会議」。この会議で、今年度の担当事業会議は終了。今回も様々な観点から意見をいただき、20年度からの派遣開始に向けて、しっかりと準備ができる。整備すべき点もいくつか指摘があった。その対応を含め、3月末まで最善の努力をしたい。

 会議終了後、モデル事業に関わっていただいた雷門幸福さんが、「玉置さんが足で稼いだ達人リスト、これがこの事業の肝ですよね。」と言っていただけた。「足で稼いだ」という表現は、まさにそのとおりで、この1年、本当にいろいろな方と出会い、思いを語らせていただいた。そして、皆さんが事業の趣旨を理解し、登録していただけた。学校現場に、なんとしても、この思いを伝えたい。しかし、この立場でやれることは、正直、ほとんどない。簡潔に表現せざるをえない文書を関係機関を通して学校に届けるだけだ。学校現場に文書の行間を読んでもらうこと、そして創造力を発揮してもらうしかないのだ。

 こんなことを思っていると、新たに更新された「小牧市教育委員だより」が目に飛び込んできた。小牧駅前のラピオ4階に設置される「えほん広場」(絵本図書館と子育て広場の総称)の愛称決定までの経緯が、「悪戦苦闘」というタイトルで書かれてあった。単なる愛称決定報告だけでなく、どのような思いを込めて、この名称を決めたのがよく伝わってくる。こういう形で、思いを伝える手段も十分ありだと思いながら、県のWebに掲載するための手続きを考えると、気が重くなってしまう。

 午後は、代理で『愛知県「放課後子どもプラン」推進委員会』に出席。放課後子どもプランは、地域社会の中で、放課後や週末等に子どもたちが安全で安心して、健やかに育まれるよう、文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と厚生労働省の「放課後児童健全育成事業」を一体的あるいは連携して実施するものだ。しかし、各地でこの事業に関わってみえる方の話を聞いていると、「一体的、連携」という言葉の難しさが、よく伝わってきた。「子ども教室」の開催数にも、その苦悩が表れている。

 子ども教室の指導者がなかなか見つからないという。そして、その指導者が引き続き関わってもらえないこともあるという。その理由として、こんな話を聞いた。「子どもは学校でも、家庭でも使わない酷い言葉を指導員に投げつける。こんなことまで言われて、子どもの面倒なんて見たくはない」「帰るときに挨拶が出来なかった子どもに、指導をしたら、側にいた保護者が家庭の教育にまで、口出さないでほしいと言われた」。極端な事例だと思うが、積極的に関わろうとされた地域の皆さんの悲しさが伝わってくる。

 地域で子どもを育てるという観点で次のような発言をされた方があった。「子どもを怒ればいい。子どもの前で、悲しめばいい。子どもは、そういう大人の姿を見て学ぶ。例えば、子どもは言い過ぎたかなと学ぶのだ」と。頷ける言葉だが、実際に子どもに対すると、こういう気持ちを持ち続けられるか、どうか。地域で子どもを育てるとは、どういうことなのか、相当しっかりとした理念をもっていないと難しいな、と感じさせてもらった。

 文科省のメルマガで、新学習指導要領の公表は、16日AM5に文科省サイトでされることを知る。県教委が、だれもが受信できるメルマガで、このことを初めて知るなんて、だれも思っていないだろうな。夕刊に、あるいは明日の朝刊には、かなりのスペースで、新学習指導要領について掲載されるはず。世間に周知するには、マスコミ優先の方がインパクトはあるだろうけどね、それにしても・・・だ。冷たくされると、言うことを聞きたくなくなるという人情を文科省は分かっているだろうか(笑)。


2007年02月15日(木) 「3年日記」審議
2006年02月15日(水) 小牧市文化振興推進会議
2005年02月15日(火) 本城さん来校
2004年02月15日(日) ゴミ拾いへ
2003年02月15日(土) 金沢教育フォーラム2003