こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年01月11日(土) 物忘れ
「おはよう、今日も試合に行ってくるね〜
昨日は寝ちゃたんだね〜
メッセ・・・話しかけたけど無言だったから・・・
仕事してるから・・・疲れているからね。」
出掛ける時に彼がメールを送ってくれた。
少し寂しそうではあったけれど元気良く溌剌とした雰囲気で安心した。
私も怪我をしないように楽しんできてと応援している事を告げる。
今日は少し楽かな?という安易な考えはしてはいけないけれど、
毎日、毎日、一人で抱え込む事が多すぎて、
とっくの昔に心の容量を超えていると自覚する。
それでも性格上、どうしても仕事だけは疎かに出来ない性分。
今日も朝早くからデスクに座ってアレコレと頭をフル回転させていた。
何時も家に居た時は気を紛らわす何かが欲しかったけれど、
こんな風に凝りに固まった会社に何年居られるのか
自分でも先の事は全く解からない。
只・・・今は出来る所まで遣ってみようという気持ちだけ・・・。
彼に対しても仕事をしてから、
少し優しい目で接して居られているかもしれない。
何より前のように大それた我侭を言わなくなった。
言わなくなったというよりも言えなくなった・・・の方が正しい。
外に出て働くと嫌という程、現実を目の当りにする。
毎日、遣る事がイッパイのうえ、
流れ作業になりがちな仕事内容を修正してみたり、
神経を削ってみたり・・・・。
そんな中、家庭の事や子供の事・・・
問題は山の様にあって何時も抱えっぱなし・・・。
誰しも仕事を持っていると同じ状況なのかもしれないけれど、
皆、それでも坦々と生活している。
そして、それは私も彼も同じ様に言える事。
だから、今は自分から問題を勃発したりしないように・・・・。
この関係を、壊れ物を扱う以上に大切にして行きたい。
こうやって彼との事を考えるのも子供がベッドで寝息を掻き始めた頃にしか
出来なくなってしまった。
それも疲労が祟って睡魔に打ち勝つ事が出来ない日は
考える作業も出来ないままに次の朝を迎える。
そんな毎日でスッカリ忘れていた大事な事があった。
忘れてはいけない大事な日だったのに・・・。
こんな寒い日に彼女は空高く舞い上がって、
そして二度と・・・・還って来なかったんだろう・・・。
昔は父親が厳しい人だったから、その分彼女はとても優しかったと言っていた。
どうして、そんな優しい人が辛い目に合わなくっちゃいけないのか・・・。
私は未だに理解に苦しむけれど、
「楽になれて・・・良かったね。」
彼はまだ対面もしていない私に、そう思ったんだと話してくれていた。
カレンダーを見てみると、もうその日は一週間弱も過ぎていた。
彼が本当に本当に大切にしていた人を亡くした日。
今年は私が一人で不可解な嫉妬心を抱いていた。
仕事の事を詰め込み過ぎて・・
一つの事を覚えたら一つの事が欠落するなんて・・・。