こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2002年09月01日(日) 答えのない問題
『ふくらうはふくらうで、わたしはわたしでねむれない』山頭火
繁華街で朝まで酒を食らう人・・・。
心配事があって朝まで眠れない人・・・。
勉学に勤しむ余り朝になるまで頑張った人・・・。
仕事で朝まで働いている人・・・。
梟が何時の間にか夜に眠らなくなったように、
人が夜に眠らない理由だって、それぞれ違う・・・。
だが、私の睡眠不足の理由は、なんて陳腐なものなんだろう・・・・。
夫婦なのに、夫婦の営みを回避する為に夜に眠らないなんて・・・・。
寝室を別々にしたいけれど、しがない団地暮らしの家に
別々の寝室を設けるほどの間取りが無いのも致し方の無い事。
こんな時・・・伴侶となる人に愛情や信頼を預けられる人を
とても、羨ましく感じる。
それで、寝不足になったり朝まで起きているのなら何て素晴らしい事だとも思う。
私に少しでも同居人に対する愛情が残っているのなら、
簡単な事のようにも思うが・・・・・。
「結婚した義務」
「してあげないと可哀相だから・・・・。」
そういう考えを受け入れるには私の心は容量不足の様だ。
彼と付き合う事が少しでも同居人に対する罪悪感で苛まれたり、
一般の概念から随分外れてしまっているという自覚が沢山あったのなら、
なんて楽な事だっただろう・・・・。
きっと、それが出来ていたら、彼との付き合いは
ここまで、続いてこなかっただろうと思う。
いや・・寧ろ・・・そういう考えが出来ているのに、不倫している様な女になれば
もっと良かったのかもしれない・・・・。
伴侶を裏切って・・・付き合っている人も裏切って・・・
それで、楽になれるのなら、悩む事も無かっただろう・・・・。
彼とネットを介して付き合いが始まった当初。
御互いにレスの話をした。
彼が家の人とレスになった理由も聞いたし、私がそうなった理由も話した。
それはそれで、私には共感できた部分だった・・・。
でも、最近になって彼の意見は少し違う見解のように感じた事があった・・・。
それはメッセだったか、彼の車の助手席に座っていた時だったか・・もう覚えて
いないけれど・・・。彼に再び聞かれた・・・・。
「何ですみれは出来なくなっちゃったの?」
「前にも言ったと思うけど・・・、子供を産んで間もないのに
、緩くなったって言われてショックだったし・・・・。」
私がそう言うと・・・。
私は彼の返答が信じられなかった・・・。
前に同じ事を言った時、彼は「酷いね・・・」と言ってくれた。
でも、それは本心ではなかったのかもしれない・・・。
「男の人って・・平気なんだな・・女の人の事を傷つけるのって」とそう思った。
「だって・・・自分が子供を産ませたんだよ?
作る時だけ当たり前の顔をして、産んだ後はそんな事平気で言うの?
まだ体が完治していないのに・・・・。
何を言っても傷つかないとでも思っているんだろうか?」
私が、そう言うと彼は「そうだよね・・・」と納得していたが、
私は最初に言った「そんな事・・・」という言葉が胸に突き刺さって
ナカナカその痛みは取れなかった・・・・。
男の人にとって、誰かと性行為するのは何の為だろう・・・・。
それは女の人も同じか・・・・・。
それは人それぞれか・・・・・・。
じゃ〜彼にとっては何だろう・・・・・。
同居人にとっては・・・・・。
私にとっては・・・・・。
人を騙して人と寝る人や売春や買春をしている人の方が、
よっぽど潔くて小気味が良いかもしれない・・・・。
「なんで人と寝るの?」と聞けば「金の為・・・」と答えてくれるだろう。
その答えに信念が備わっているのなら、何も考えないで性行為するよりか、
良いのかもしれないとさえ今は思ってしまう・・・。
「寝ているところ・・・起こしてごめんね。
寝ているところを起こされたら、誰だって気分が良くないのはわかるよ。
すみれの言う事は・・・解るよ。
全然怒っているつもりは無いのに、
僕の言う事はいつもそう聞こえてしまうんだね。
いつもね、すみれの調子・・・心配してるよ。
すみれには、いつも健康でいてほしいし・・・。
頭痛の原因も寝不足から来ていると解かっているから尚更。
すみれにとって・・ネットしたりライフワークをしたり、
PCは無くてはならない物だっていう事は良く知ってる・・・。
でもね前に・・昼間、何も出来なかったからって、
子供の保育延長してもらったって聞いた時、
実はちょっとガッカリしたよ。
すみれが子供を保育園に通わせているのは、何の為なんだろう?って・・・。
小言を言ってしまったね・・・。
夜中に色々遣る事・・・・。
それがすみれのスタイルだから、僕は何も言わないよ
(って・・・言ってるね)。
否・・・これからも何も言わないように気を付けるよ・・・。
でも、健康の事は心配だから・・・十分気をつけてね。
相応とか不相応の話も、何度も話しているけど・・・。
理性があって大人の人が好きな訳じゃなく、
笑い合える人が好きな訳でもないよ。
すみれが好きだから付き合っているんだよ。
すみれのありのままを受け止めたいけど・・・
それは、なかなか難しいのは解ってくれるよね・・・。
僕は、すみれの事、分不相応な人とは思っていないよ。
なんだか・・・取り留めのない話だったね・・・。ちゃんと話さなきゃ・・・。」
彼からメールが来た・・・。
私の体調を色々心配してくれているのはとても嬉しかった。
前に頭痛が酷くて、子供と私を連れて脳神経外科に飛び込むように連れて行って
くれた彼だから、きっと今回も沢山心配してくれたのだろうと思った。
でも・・・・。
子供の事を意見されるのは嫌だった。
彼の意見は間違っていないと思うけれど・・・・。
私は私の考えで、遣りたい事だってある・・・・。
益してや私の子供は私の一部分であって、彼の子供ではない・・・。
ただ・・・・・・。
私は子供を保育園に入れるのに、彼に頼んで、して貰った事が数々あった・・・。
だから、彼にだって私に意見出来る余地が無い訳ではないのだ。
「失敗した・・・・・。」
改めて、そう思う。
私は彼に庇護させ過ぎてしまった・・・赤の他人なのにも関らず・・・・。
保育園の事もそうだし、お金を貸して貰った事一つをとってもそうだ・・・・。
「僕に出来る事だったら何でもしてあげたい」
きっと私は何時の間にか・・・彼のそういう態度に甘え過ぎて居たんだと思う。
反省しなくてはいけない部分。
でも、どうしてか彼に何を言って良いのか解からなくなってしまった。
私がしなくてはいけない事は解かるけれど・・・・。
きっと、それまでは何も言えないだろう・・・。
悪いのは私だ・・・・。
「オヤジを病院に送って帰るところです 頭痛は治った?
兄貴も一緒なので電話できないけど・・・無理しないようにね」
朝早くにサッカーへ行くとメールが来て、
午後からもメールが来た。
日曜なのにバタバタして体が休まる暇も無かっただろう・・・。
明日は仕事大丈夫なのだろうかなんて・・・そんな事、私には関係無い事だ。
これから・・・どうしたら良いのか・・・。
彼との関係や同居人との関係、私が遣らなければいけない事・・・・。
答えは見つからないまま、時間だけが過ぎて行く、
そもそも、この問題に答えなどあるのだろうか・・・・。
又何もかも解からなくなってしまった・・・・。