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2002年06月03日(月) 今までの事<メッセ・初めての喧嘩>



彼とは昨年の秋の出逢いから急速に仲良くなっていった。
実際に逢った事の無い人への想い・・・。
自分でも複雑な心境のままメール交換は続いて行った。
その頃、私は親類の会社で働いていて、
何時も面倒な仕事ばかり押し付けられ、
ストレスも溜まる一方の日常だったので、彼の優しい面影が漂うメールは
そんな私を癒して行った。
或る日、こんな事があった・・・。

「今日はもう、仕事が終ったよ。御飯食べに行こうって誰かが誘ってるよ」

彼は私を誘ってるつもりらしかったが、私は勘違いをしてしまい、
メールの遣り取りも不十分のまま、残して来た仕事を片付ける為、
又、会社へトンボ帰りを余儀なくされていた。
突然のお誘いに動揺も隠せず、
取り急ぎ彼の携帯番号を聞くので精一杯のメール返信だった。
実はこの御時世、私は携帯を持っていない、
もちろんPC専用のモバイル機も、
だから、自宅から一歩、外に出ると何処にも連絡が取れない。
彼がその時、私からの連絡を
ひたすら1時間も待っていてくれた事を知るのは、
自宅に戻ってきた深夜0時を回った頃だった。
彼からの携帯番号の御知らせも私が知ったのは帰宅後だった為、
その日、彼に連絡を取る事は出来なかった。
でも、どちらにしても、その日に一緒にお出掛けする勇気は
私にはまだ無かった・・。
余りにも唐突な彼からのお誘い・・残業が無かったらどうやって断るか・・
理由が見つからず躊躇していたと思う。
あの日の残業は仕事が進まなかったけれど、
あれはあれで良かったのだろう・・・。
あの御蔭で後日から毎日の様に電話三昧になったのだから・・・・・。
初めて聞いた彼の声は「こんばんは」だった。
とても優しく落ち着いていて包容力のある声。
今でも彼の声を聞いていると、とても落ち着く。
だから、電話で話せない日はとても心細い。

そんな私達がメッセを始めた。
ある一通のメールに私が友人とメッセをしている、と書いたら、
彼がすぐにメッセをダウンロードしてくれたのだ、
それまでにもM○Nのメッセをダウンロードしてくれていた彼だが、
PCがMacの為、使用不可だと聞いていたので、
それはそれで、諦めていた。
だから「Y○hoo!のメッセ、ダウンロードしたよ〜」と聞いた時は
とても嬉しくて飛び跳ねる思いだった。

「これで、彼と何時も繋がっていられる」

言葉には出来なかったけれど、そんな気持だった。
案の定、私達は何時も繋がっていた。
夜になると恒例のチャット大会といった感じ。
相変わらず時間が合えば彼の帰宅時間には
電話もかかさずにしていたのに、
朝日が昇る時間まで話はつきる事が無かった。
そんな、気持を知ってか彼も電話で話せる時は
自宅のすぐ側まで来ているのに、
車を止めて暫く私の話に付き合ってくれたり、
会社でも仕事の手が空いた時には自分の帰宅時間が遅くなるのを承知で
職場から自宅に戻っている私に話しかけてくれたりしていた。
でも・・・。
今でも思うのだが文字だけの遣り取りは時として、
誤解を生むことがある・・・。
私と彼の最初の喧嘩(喧嘩と言える物でもないが・・・)もそうだった。
その日も彼は帰宅時間を少し延ばして私とメッセを楽しんでいてくれた、
でも、話題は何故か恋人らしからぬ出産の話に・・・。
何故なら、私は今2歳になる男の子が居て、
彼と出逢った頃はまだ、断乳もままならない状態だったから、
まだ出産の痛みもシッカリ胸に焼き付き、
そんな話になってしまった・・・。
その時、彼はこう言っていた。

「あのね、僕ね奥さんって凄いと思うの。一人であんな痛みに耐えて子供を
産んで・・・感動だよね。」

私は何だか複雑な気持だった。
彼の事を「きっと、この人はとても家族を大切にしている人なんだろうな。」
「奥さん・・・こんな風に想って貰えて幸せなんだろうな」
「私の同居人もこんな風に想ってくれたら、どんなに幸せだろう・・・・」
私は結婚3年目。結婚する前も後も、そして出産後も色々あって家庭は、
もう崩壊していた。
だから尚更、彼の家族を羨ましくも思ったり、
そんな、家族を大切にしている彼に対しての恋心を「どうにもならないのにな・・」
と放棄してしまいそうな気持ちになった。
彼の帰宅予定時間の1・2時間を過ぎた頃、
私のモヤモヤした気持が爆発してしまった。
「そろそろ、帰ろうかな?」と彼が発した後、私の言った言葉・・・・。








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「それじゃ〜さようなら」
彼の「・・・・・・・・・・・」を尻目に私はメッセを自分から落ちた。
あの、発言は私のエゴの部分だった。
彼とは何時も繋がっていて、初恋気分だったのに、
彼には愛すべき家族が居て、
幸せな家庭を持っている・・・・。
私も同じように家族を持っているのに・・このギャップが許せなかった。
それに、私が自分に気がある事を知っているのに彼はどうしてそんな事を
言うのだろう?と少し悲しい気持ちになった。

後日、この問題は彼の見解の違う発言だと理解できた。
あの言葉は全ての出産経験のある女性に向けた言葉であって、
自分の妻に宛てた物ではない事も説明してくれた。
そして、彼がこう言ってくれた。

「ごめんね、僕も悪かったんだよ。
恋人気分なのに家族の事を話した僕のせいだね。
でもね、家族の事・・・その他諸々、嫌な事も御互い卑屈にならなければ
何でも話せる仲になれると思ったんだ。すみれさんとは何でも話せるように
なりたいから・・・でも、家族の話はもうやめるよ。」

彼は私を許してくれた。
私は彼の寛容さに感謝した。



<今日の出来事>

今日は同居人がオヤスミ。
2歳になる子供は先々月から保育所に通い出した。
でも先日、風邪をひき、治りかけの為、今日はオヤスミをさせた。
同居人の帰宅時間が何時も遅いせいで彼とゆっくり出来る時間は
同居人が休みの時間しかない・・・。
だから今日は彼とゆっくりしたかった。
彼との事で・・・子供には少し悪い事をしていると思っている。
でも、それは同居人以外の人と付き合っているからとか、
子供にとって「お父さん」と呼べる人意外と愛し合っているからとか、
そういう物ではない・・・。
子供と一緒に居る時間を彼に費やしているから・・・そんな思い・・・。
私は全くもって母親失格なのかもしれない・・・。

今日は彼とランチとディナーの予定だった。
彼の職場と私の自宅は少し離れているが、
逢える時間があったら何時でも逢いたいというのが本音。
だから、少しくらい遠くても逢いに行きたいと思っている。
今日は彼の職場まで2度ほど出かけようと予定していたのだけれど、
急遽、予定変更!!
彼の日帰り出張が急に決まって、
それに私も同行する事になったのだヾ(≧∇≦)〃
日帰り出張と言っても2・3時間でいける場所なんだが、
彼と一緒に行けることが
嬉しくて、つい顔もニヤニヤモード。
出掛ける用意の時間もあったけれど、今日はきっと遅くなるな〜と思い、
超フルスピードで2食分の食事を用意して、出掛けた。
彼とのドライブは何時も楽しい。
彼はこの土地で生まれ育った人なので土地勘も抜群で
私の知らない道を沢山、知っている。
でも、最近は私も彼と居るのを安心してかドライブ中に
熟睡する事もしばしば。
ついこの間はディナーの直後から約1時間半のドライブ、
自宅に送って貰うまで
ずっと熟睡していて彼は一人で景色を眺めていた、
彼にとっては本当に退屈なドライブだっだろう、
何時も「疲れているだろうから寝てても良いんだよ」と言ってくれる彼が
後日、その事についてチョットだけ「つまらなかった」と言っていたので
今日は頑張って眠らないようにした。
目的地について彼の仕事をチョットだけ手伝った。
今日の日帰り出張は納品だけだったので、あっという間に終ってしまった。
彼も後は直帰するだけなので、チョット別ルートを通って帰ることにして、
彼と前に旅行に来た街に行って見ました。
「ここのホテルに泊まったね〜」と随分前の事のように話す彼、
でも、ほんの数ヶ月前の事なんだな〜とボンヤリ考えてるうちに海が見えてきた。
一緒に手を繋いで砂浜を歩いた、小雨も降っていて寒かったけれど、
繋いだほうの手は暖かかった。
「寒いから車に戻ろうね」と言う彼にKissをしたら彼がチョットだけ笑った。
車に戻って「御飯どうしようね?」という彼。
「御飯を食べたら帰らなくっちゃいけないんだな〜」と思うと
寂しい気持になってしまった・・・。
彼と長い時間、一緒に居ると何時もそう・・・。
私達には一緒に帰れる家も無ければ次に逢う予定も決められない。
彼には仕事もあるし帰る場所もある。
私にも子供と同居人の世話もある。
だから、何時もその日になってみないと予定が立たない・・・。
彼と長い時間一緒に居ると離れ離れになってしまうのが余計寂しく感じてしまう。
そんな、私を見て今度は彼がKissしてくれてギュッとしてくれた。
今度は繋いだ手だけじゃなくて、体も暖かかった・・・・。
「こんな所で・・・・・・・・?!」
彼が女の子みたいな台詞を口にしたので・・・・。
思い切って今日は私から「V○に行こっか?」と言ってみた。
V○は私達の住んでる街にもある、レジャーホテル。
この街ではコテージ風のお家みたいなホテルの作りになっていて、
出来たばかりの新しい清潔感漂うホテルが広告文句になっている。
初めて行ったホテルは本当に可愛かった。
まだopenしたてでクリスタルのフラワーベースのプレゼントもあった。
この前、一緒に買ったレジャーホテルの専門誌にクーポン券があったので
3時間も居られてユッタリムードで過ごすこととが出来ました。
そのホテルのバスタブに使っている時、彼がこんな事を言っていた。
「もし、御互い離婚することになっても、やっぱり慰謝料の
問題を考えたりすると、キチンと話し合って離婚したほうが良いと思うんだ」
私が「じゃ〜何て言って離婚するの?」と聞くと
「もう愛していないと言って」と答える彼・・・
「そんな理由で本当に離婚できるのかな?愛していないから別れる・・・
純粋な別れだけれど結婚って愛だけじゃ出来ないと言うよ?
別れる時もそうなんじゃないのかな?」
口に出掛かった言葉を私は無理に胸に押し込めた。
自分から離婚の話をするのは彼にとって稀な事だから・・・。
その後、付け足したように御互い話し合って、
必要じゃない人間同士は一緒に居ても仕方ないという事を理解した上での
離婚としたいと彼は言っていた。
彼はきっと、平和主義者なんだろう。
考えてみたら喧嘩の時も何時も私から一方的に怒ってばかりいる。
でも、私が付き合って来た男の人との別れとして振る時には
もう一切、無関係になりたくてフェイドアウトして行った事もしばしばあったし、
振られた時には「チキショー!!」と思っていた。
絶対「良い想い出をありがとう」
とはならなかった気がする。
振られた時には特に
「絶対良い女になってやるからなっ。後から後悔したって
知らないからね〜!!」という思いが強くナントカここまでやって来た。
(良い女になった形跡はないが・・・)
きっと・・・私だったら同居人とそんな穏やかな離婚は出来ないだろうな・・・。
穏やかに話し合いが出来るのなら、
穏やかな気持のまま離婚出来るのなら、
一緒に穏やかな話し合いを続けて、生活して行く事だって出来るような気がする。
彼の理解した上での離婚という話は
私にはまだまだ、到達できない域の話だった。
そんな話をしながらホテルを出て、御飯を食べて帰途に着く途中、
車の中ではこんな話。
せっかちな私とマイペースな彼は時々、付き合いのペースが
合わなくて衝突してしまう。
登山に例えると・・・
彼はゆっくりマイペースで周りの景色を楽しみながら頂上を目指す人。
私はなるべく早く頂上まで行って、そこからの景色をゆっくり楽しみたい人。
衝突するのも何となくだけど解る。
結論は出なかったけれど、どちらかがリタイヤしそうな時は
どちらかが手を引っ張って登って行こうという話しになった。
とりわけ私は先に登ってしまう方だから
彼がまだ、登って来ない時は一人で行ってしまわないで少し立ち止まって
彼を待って居ようと思い、
彼には「今までよりもう少し早く歩いてね」と言った。
どちらも辛くて歩けなくなった時・・・
それは別れを意味するんだと思ったけれど、今は考えないで居よう・・・・。
私の自宅を目の前にして彼が「じゃ〜もうちょっと・・・」と言って、
道路沿いの路肩に車を止めた。
長いkissをしてお別れのはずだったのに又、ベタベタしてしまった。
あんなにホテルでベタベタしてたのに、
まるで高校生のような私達・・・。
彼が「すみれ・・・すみれ・・・」
と私を呼ぶかすれた声・・・今日は沢山、聞いた。
家に戻ると 子供が布団から足を出して寝ていた。
ごめんね、お母さんにはあの人が必要なの・・・・・・。




☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆
こんな長い日記を読んでもらって有難う御座います。
my追加に加えて下さった方の日記は私も追加して、
ジックリ読ませて頂きたいと思います。m(__ __)m
☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆





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