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2002年06月02日(日) 今までの事<出逢い・恋に堕ちる瞬間>

彼と私が出逢ったのは秋だった。
私の誕生日が迫った、ごく在り来たりな秋の日・・・。
丁度、日曜日だった。
出逢った場所はあるチャット上。
そのチャットは初めて覗いてみた場所だったが、
偶然、懐かしくなるような名前を見つけて、そこへ行ってしまった。
初めは彼の優しい性格も可愛らしい口調も全然、解らなかった。
その日はそこで1時間くらい話したと思う。
でも、そこで終るはずだった・・・。
少なくとも私はそこで終ろうと思っていて、最後のお別れの言葉も用意して
キーボードを打ち、後は発言ボタンを押すだけだった。


「おやすみなさい」


その言葉は今思うと・・・運命の別れ道だったのかもしれない。
失礼に当たると思って、彼の次の言葉を待ってからと
発言ボタンを押すのを待っていた。
彼の次の言葉は「じゃ〜おやすみ」だと確信していたから・・・。
でも、彼の言葉は「おやすみ」じゃなく・・・。
「このまま終っちゃうのかな〜?」だった。
彼は私にE-mailアドレスを教えてくれた。
私はその時期、10人ほどのメル友と呼べる人達が居て、
別にメル友が欲しいと思っていた訳でも無く、
「あぁ〜又、メンドクサイな・・・」と思っていたと思う。
でも、外面のいい私の事、次の日の朝にはお礼のメールを出した。
彼からはナカナカ、メールの返信が来なかった。
「きっと、あれは冗談だったんだな・・・」
3件目のメールを出した時私はそう思って、もうメールをするのを
やめようと思った。
その日の午後やっと彼の携帯からメールが届いた、
「良かった」内心、そう思った。
人にすっぽかされたり、ドタキャンされるのはやはり、誰だって嫌な物だ・・・。
でも、よく考えてみると1日のうちに3件もメールを出して
返事が無いからといって「もう、やめよ〜」と思う私も
やはり、気の早い女だ(笑)
それに、その日は日曜で彼も家族サービスをしていたはず・・・。
家族が居るのに、1日中PCのメールチェックは出来ないものね。
そして・・・その日から私達のメール交換が始まった。
彼は本名も(その時は下の名だけだったけれど)携帯のメアドも教えてくれた。
私はその時、まだ本当の名前を語る勇気も無かった・・・。
何故なら・・・・。

少し傷心気味だったから・・・。

私は辛い恋???とは呼べない恋に破れたばかりで、
人間不信に陥っていた。
結婚してから色々あって、誰かに相談したいと思っていた矢先に
その人とは出逢って・・・そして、心の隙を漬け込まれたように終ってしまった。
彼も家庭に問題を抱えていたけれど・・・。
憤り・・・そんな言葉がピッタリ当てはまる別れだった。







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まさにその通りだったのかもしれない、
その人とは家も遠く2・3度しか逢っていない、
でもこれからの事を話す訳でもなく、
お互いの夢や希望を語る訳でもなく、
体を重ねたという事実しか今となっては思い出せない。
それも、愛し合ったという意味でも、その余韻に浸るという想いでも無く、
ただ、漠然と事実が圧し掛かってくるだけの・・・そんな想い。
きっと、私はその人の事が本当に好きではなかったんだろう・・・。
そして、その人もきっと、同じ・・・・。
だから、彼との出逢いはそんな風にはなりたくは、なかった。
でも、私はそれから間もなく・・・恋に堕ちてしまった・・・。
何日ものメールの遣り取りをするうちに彼は自分の仕事の事、趣味の事を
色々、教えてくれた。
彼の仕事は私が小さい時になりたかった職業で、それにも興味があった。
私も自分の仕事や日々の事、そんな事を遣り取りしていたと思う。
そんな或る日、深夜だったのにも拘らず彼も私も起きていた時間があって、
再びチャットをする事になった。
その前もメッセの話しは出ていたのだが、
彼のPCに対応して居なかったせいもあって、私達はなかなかチャットをする
機会を逃していた。
その日のチャットで彼に「何時か逢えたらいいね」と言われた。
私は話そうか話すまいか考えてみたが、思い切って前の人の事を話してみた。
彼はその時、とても酷な答えを言っていたような気がする。
でも・・・・本当の事・・・・。
私はその人にとって、ただの遊び相手だった。
とても悲しいけれど・・・ただ、それだけの事・・・・。
結婚したら絶対、浮気はしないと決めていた私にとって、
それはとても辛い事実だった。
だから、彼には「暫く逢えない」と言うしかなかった。
彼も理解してくれたように思った。
そして、次の日彼からこんなメールが届いていた。

「遅くなって寝不足じゃない?大丈夫?
昨夜はすみれさんのいろいろな事を教えてくれてありがとう!
なんかね、できるならすぐに飛んで行ってギュッてしてあげたかった・・・
ギュッてしてすみれさんが嫌な事を忘れられたり、
穏やかな気持ちになる事ができるならね・・・」

メールを読んですぐに私は車を運転して少し遠い所まで出掛けた、
運転中ずっと、このメールと彼の事が頭から離れなかった。
私が、あのメールを読んだ瞬間・・・。
それが、私が恋に堕ちた瞬間だった・・・・・。





<今日の出来事>
今日は日曜、彼はお休みで家に居る。
私のほうは同居人が御仕事。
彼が家に居る時は電話もメールも出来ない。
ついこの間まで、休みの日でもメールの遣り取りは頻繁だった。
でも、今は出来ない・・・。
出来なくなってしまった・・・。
それは私のせいでもあるのだが、
(この事は後日書きます)
仕方の無い事と解かって居ながら、
やっぱり寂しい・・・。
だけど、我慢しなくっちゃ!!
暫くの辛抱!!
彼がついこの間、こんな事を言っていた。
「休みの日、家に居ると家の人から・・何、ムッツリしてるの?・・と言われた。
土日がつまらないなんて小学生以来だよ。土日はすみれと逢えないし・・つまらない」
そう、彼も同じ気持なんだ・・今日も頑張らなくっちゃなぁ〜と思っていた・・
そんな矢先に非通知の電話が1件、「やった〜彼からだ!!」
どうしたの?と聞くと、これから髪を切ってくるとの事。
「ベッカムヘアーにして来ていい?」サッカー好きの彼の言葉らしい(笑)
私はインザーギー様のような感じがいいんだけれどな〜(笑)
帰りにも電話をくれた。
「愛してる」と「チュ♪」も「満足・満足」と彼が言う。
私もね、満足だよ。メッセは繋がらなかったけれど、日曜にお話出来るだけで
それだけで満足なんだよ。
明日はデート出来るかな?ランチもディナーも
出来るといいね♪
明日が早く来ないかな〜?
良い夢を願って・・・おやすみなさい。





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