2004年01月07日(水) |
面倒なことは断ろう!お役人の判断基準 |
私は、この日記でも、又、議会の発言でも、お役人の基本的DNA「出来ない理由を必死に探す」という特性について指摘しているが、またまた、そんな事件に遭遇。 昨年末に、閉店する喫茶店から絵の出るLDカラオケのアンプ、LD盤、スピーカー一対、29型テレビ、マイク2本を貰ってきた。
それは、一昨年から再三要望のあった「地元の老人いこいの家に、絵のでるカラオケが欲しい」という願いに応えるためだった。現在は、寄付で導入した8トラック(!?)のカラオケを使っているのだが、せめて歌詞のでるものへ、という高齢者の依頼だが、残念ながら「財政難」のため、予算になかなかのせてもらえない。そこで、中古を手配した。
昨日、担当課長に電話すると「寄付になるので、現物を見たい」とのこと。本日、担当者が見た結果、以下の理由でいらない、という回答がきた。
1.テレビは大きすぎる 2.器材が古くて、故障すると困る(8トラはLDより大分古いぜ) 3.LD盤には、高齢者の希望する曲が少ない
これだから、お役人は嫌になっちゃうよな。じゃあ、新品を区の予算で買え!と、電話口で激怒すると、あわてて課長以下4人が、飛んできた。そこで、また、出来ない理由を4人で探す。
う〜ん、置き場所はあるかな? スピーカーにつなげられるかな? 踊りのジャマに‥
ああ、わかったわかった!理由をさがせばいくらでも出てくるのは。要するに、高齢者の楽しみより、自分たちに余計な仕事が増えるのを、いかに阻止しようか、ということだろう。
そこで、私。
テレビは小さいのを探してあげます。 LD盤なんて、安いから誰かに寄付をお願いしましょう。 スピーカーは、航空自衛隊出身の私がつないであげましょう。
ここまで言って、4名のお役人は、渋々、おっと、嬉々として、アンプ、マイク、LD盤だけを持って帰った。そして、このまま、放っておいたら、永遠に、アンプから音の出ることはないだろう。しばらくしたら「どうなりましたか?」と、担当者のお役人に、お訊ねすることを忘れてはいけない。決して急いではいけない。それが、かの世界の礼儀だ。
一仕事終わって、新築中の町会会館の現場に行くと、役員さんから、ピンク電話の設置手続をして欲しい、との依頼。なんでも屋区議いぬぶし、即行動。NTT116番に電話。島根県松江市にある、116番センター、ここのパートタイムのおばさんたちは、ピカ一のお役人気質が多いが、今回もやはりそうだった。町会の要望は、下4ケタが、1062という番号だった。それを、電話に出たパートらしき女性に告げると「その番号があるかどうかわかりません」と、偉そうに言う。
「でも、調べてみないとわからないんじゃないの」と、詰め寄ると「調べても、ないことのほうが多いです」ウルセイな!能書きいいから早く調べろ!
まんまと、希望の番号は、いとも簡単にありました、とさ。
「まず、やってみる」、そういう習慣をつけようね!お役人さま、NTTさま!
後日追記: 本日(1月9日)、担当課長からの留守電↓ センセイのお気持ちはありがたいのですが、テレビは、急ぎでしょうから、こちら(大田区)で用意いたします。
ありゃ!たいしたもんだ。「急ぎでしょうからって‥」1年以上も前から頼んでたんだけどネ。この日記の効果か? いやいや、そうじゃありません!お役人でも、急いで仕事をする人がいるんです。
相田みつおさんの詩 やらなかったのか やれなかったのか
人生も、仕事も概ね前者だ。
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