2008年12月13日(土) |
081213_ネット不通の原因は |
数日前からパソコンがネットに繋がりづらくなる症状が発生。
二、三日家を空けると繋がりづらくなるのですが、絶対に繋がらないわけでもなく、再起動などを繰り返すうちにまた繋がるようになるので原因が分かりませんでした。
なんとかごまかしごまかし使っていたものの、とうとう今朝からは全く繋がらなくなってしまい、お手上げ状態となりました。
仕方がないのでサポートダイアルに電話して救援要請です。サポートでは声のきれいな女性が受けてくれました。
「はい、サポートデスクです」 「あのう、ネットに繋がりづらくなっているのですが…」
「ではネットの状態をお調べしてみます…。回線状態は問題ありませんのでお客様のパソコンの問題のようですね。それではこれから症状を具体的にお聞かせください」
…と、しばらく症状の説明をしました。するといろいろとパソコンでの操作を指示してくれました。
「それではインターネットエクスプローラの『ツール』から『インターネットオプション』を開いてみてください。『閲覧の履歴』というのがありますので、それの削除ボタンを押してみてください…、どうなりましたか?」 「ファイルをゴミ箱に放り続けています…、あ、今終わりました」
「ではそれで接続ができるかどうか再度確認してみてくださいますか?」 「はい…、おーーっ、繋がりました!」
なんとあれだけ繋がりにくかったのがあっさりと繋がりました。
過去にインターネットで見に行ったサイトの履歴を消去せずに溜めすぎると、パソコンがそれを探しに行くことで、ネットとの繋がりが悪くなるという症状が出るのだとか。案外良くある話みたいです。
こんなことは初めてでしたが良い勉強になりました。何でも取っておくとろくなことはないという見本のようです。
※ ※ ※ ※
話は変わりますが、日本の川は一定の確率で大雨によって水位が上昇して河原の上を水が走るようになります。一般には水位の上昇は洪水として悪いことのように思われがちですが、川の生態から見ると案外そうでもありません。
河原のようにときどき水位が上がって河川環境が乱れるところを氾濫原と言いますが、この重要性について、東京大学鷲谷いづみ教授は以下のように指摘しています。
※ ※ 【以下引用】 ※ ※
川のシステムの再生 http://www.rfc.or.jp/kawa/sizensaisei/pdf/saisei.pdf
(…中略…)
「河川と河川の影響を強く受ける場である氾濫原を含めた河川域は、国土に占める面積はそれほど大きいものではないが、地域の健全な生態系および生物多様性の保全という視点からみた重要性は、その面積比率とは比べものにならないほど大きいものである。
氾濫原には、洪水による撹乱とそれに伴う侵食、土砂堆積がつくり出す変化に富んだ微地形が発達する。それに応じて、基質、土壌栄養塩、比高などがさまざまに異なる環境がモザイクのように入り組んで存在する。その環境の多様性に応じて、変化に富んだ生物の生息・生育場所が用意され、多様な生物が互いにさまざまな関係を結びながら生活する。
そのような河川域には、その特有の環境に応じて河川域以外ではみられない特有の生物によって特徴づけられる特有の生態系がみられる。
特に、その気候上、地形上の特性によって急流で砂礫の生産・堆積が盛んな日本の河川を特徴づける生態系ともいえる砂礫質の氾濫原は、温暖多湿で国土全体が森林に覆われがちな日本列島において、自然に維持される植被のまばらな生態系として、生物多様性保全上の重要性はきわめて大きい。」
※ ※ 【引用おわり】 ※ ※
川の生態も、ときどき溜まった垢を洗い流すことで維持されている側面があるのです。
パソコンのファイルといい川の生態といい、世の中の事柄は案外似たような原理のようですね。
それにしても、困った時に助けてくれる電話の女性はきれいな人を想像してしまいます。これはなんの原理だろう?
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