2008年12月06日(土) |
081206_「牛丼やさんに驚く」という驚き |
午後の飛行機で東京へと戻ってきました。
空港への電車の時刻表をホームページで見ようとしたところ、他のサイトへ誘導される改ざんがされていたとのことで、JR北海道のホームページが一時閉鎖をしていました。 全く迷惑なことです。
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日経トレンディnetというサイトで、次に来るクール・ジャパンはなにか、という記事がありました。
日経トレンディ曰く、「実態のない『Cool Japan』を探る上で、日本を理解する外国人の目線は大きなヒントになるだろう。そこで今回は、世界的ヘビーメタルバンド「メガデス」のギタリストとして世界各国を飛び回り、脱退後、日本を拠点に音楽プロデュースやJ-POPなどの音楽評論を行うマーティ・フリードマンに話を聞いてみた」とのこと。
私もマーティ・フリードマンを知らなかったのですが、世界中を巡るミュージシャンから見た日本が興味深く語られています。
「日本人の『サービス精神』こそクールジャパンだよ」 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20081202/1021477/?P=1
(以下、一部を引用) ■チップがなくてもスタッフが親切なのはすごい ──「アニメや漫画以外にも、日本のいいところはたくさんある」とおっしゃいましたが、どんな点ですか?
マーティ 直接的なクールジャパンではないけど、日本のサービス精神は、本当に自慢できると思うよ。特に、仕事している人たちは時間どおりで、身なりもいつもきちんとしている。常に細かいところにまで気を配っているしね。
日本では当たり前かもしれないけど、アメリカは看護師さんにしても、キャビンアテンダントにしても、テキトーで全然きちんとしてない。日本はどんな仕事でもみんなプライドを持ってやってる。嫌なところだってあるのに、それを見せないでちゃんといい仕事をする。その頑張る魂がすごく好き。
仕事が好きじゃないからって、手を抜いて働くのは精神的に悪いと思う。どんな状況でも精一杯頑張らなきゃいけないって思う魂はすごく日本的で海外に受けるし、世界に見せたいね。
──つまり仕事に対するプロ意識が強いってことですよね
マーティ そう、まさにそれ!! チップがなくても、スタッフがすごく親切にやってくれるところがすごい。
海外はチップがあるくせに親切にやってくれない。チップ制は、実はお客に仕事をさせてるんだよ。僕はウエイターとかウエイトレスの顔を覚えなくちゃいけないし、彼らの仕事を判断して、チップを計算しなくちゃいけない。レストランに行って、お客側が彼らの動きを気にしなくちゃいけないのは疲れるよ。
日本では、レストランに行ったら完全にお客さんでいられる。レストラン出るときも、ウエイターの勘定を待たずに、食事が終わったら、自分のタイミングで出れるでしょ。すごく楽だよ。
ラーメン屋とかの食券機だって、あれ天才じゃん。向こうには絶対ないけど、時間の短縮にもなるし、注文の誤解にもならない、さらに証拠にもなる。
タクシーだって、日本は毎日洗車するんだよ。アメリカでは1年に1回くらいしか洗わないはず。運転手さんもすごく丁寧で優しい。日本はどこに行っても、何を見てもお客優先にものを考える。その精神は本当にCOOLだよ。
そういうのを味わって、アメリカに戻るとイライラしちゃうよね。一度、日本に慣れるともう戻れないよ。
──目に見えないサービス精神は日本を発信源に海外に広がっていくものですかね?
マーティ 簡単じゃないけど、そうなってほしいよ。外国人が日本に来たら、そういう良さは感じるし、分かるしかない。それで、少しずつ日本を中心に広まっていくと思う。
もし、アメリカ人が牛丼屋さんに行ったら、みんなびっくりするはずだよ。お昼の牛丼屋さんは、すごく混んでて大変なのに、スポーツチームみたいにチームワークよく必死に頑張ってる。チップ関係なしにね。あの姿勢にはめちゃくちゃ尊敬しますよ。見ててすごくチップあげたくなる。アメリカじゃ、あんなに頑張ってる人は見たことないもん。 (引用おわり)
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牛丼やさんが忙しく働く姿なんて、日本人には何の変哲もない当たり前の事だと思っていましたが、こんなに感動してみている人がいるとは驚きです。
まあそれ以上に、「あんなに頑張っている人は見たことない」という発言に、「一体アメリカってどういう働き方をしているんだろ?」と思ってしまいますが。
いろんな「当たり前」が実はものすごくハイレベルな価値観であるということで、どれだけ安心や安全や効率的な社会が営まれているかに気づいても良さそうです。
グローバルスタンダードの名の下に、高い価値観を下げたくはないものです。日本に生まれて良かったと思いますわ。
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