2008年11月17日(月) |
081117_日本の不動産に投資を |
日本への不動産投資を誘導し、不動産市場の活性化を図るイベントmipimに参加してきました。
イベントはだいぶ前に誘致が決まっていたのでしょうが、今日不動産市場も世界的な経済恐慌の余波を受けて、ちょっと元気がありません。
そんななか、J-REIT(ジェイ・リート)と呼ばれる不動産証券が投資対象として安全で有利ですよ、といった話題をたくさん聞くことが出来ました。 不動産それ自体は価値の適切な評価や売り買いなどが素人では難しいので投資対象としては株や投資信託に比べて見劣りがするのですが、それを証券化することで流動性を確保して普通の投資家に対して投資しやすくするのがREIT(不動産投資信託)というものです。
そもそもこのイベントはフランスのカンヌで開催される、投資呼び込みのためのイベントなのですが、カンヌで日本を紹介しても関心を持ってもらうのが難しく、やっとのことで日本への誘致が叶ったというわけです。
まだまだ日本では馴染みが少ない不動産への投資、それも東京への投資を増やしたいということで、世界都市の中での東京の有利さをどんどんアピールする場となりました。
東京が世界都市の中でも有利なのは、上下水道、交通などの基本インフラが整備されていることや、治安が良く、金融制度インフラなどもしっかりしているといった点が挙げられるそう。
それに対して不利な点を上げるとすれば、英語が一般的ではないことや飛行場との連絡が悪いことなどが挙げられるとか。なるほど、分かっているならやればよいのですが、インフラ整備は百年の計。長い歴史のどこかでリーダーが判断を誤ると禍根はずっと残ります。 地道な都市環境の改善は根気の要る仕事なのです。
プログラムは森ビルの森社長や安藤忠雄さんなどのお話などがあって楽しめました。
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会場には森ビルさんが所有する東京の1/1000の模型が展示されていました。
同じようなものをわが組織ももっているのですが、こちらはまさに家やビルの一軒一軒までが丁寧に作られているのと、標高の変化までもが作り込まれていて、その正確さにどぎもを抜かれました。
森ビルの森社長はこの模型で、東京がいかに高度利用されていない都市であるかを説明して、都市再生プロジェクトを提案したことでも知られています。まさに百聞は一見にしかずで、東京の建物はまだまだ低いと言わざるを得ません。
一見なんでもなビルでも、新しい耐震基準に適合しているかどうかは投資対象となるための重要な要素になります。
東京が抱えるリスクとして気象災害や地震はおおきなものがありますが、阪神淡路大震災でも身体新基準で建てられた建物では一人も犠牲者が出なかったということもあり、日本はきびしい自然条件で鍛え上げられたとも言えるのです。
都市の発展と改善は倦むことなく続けられるのです。
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