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■ too romanticな妄想
「木星には大きな衛星が4つもあるのに、 土星は一つだけです。」
なんとなくソレを聞いたとき、ひとりだけを愛する一途な土星の図を思い浮かんだ。
けれど、と研究者は続ける。
「私は土星にも、 もともと大きな衛星がたくさんあったと考えます」
土星のまわりを形作る、うつくしい環。 その環は、真横から見ると消えてしまうほど、薄いという。
土星の直径を1.6kmの模型に縮小してまわりの環を作ったとすると、その厚みははがき一枚分ほど。
その美しい環が、土星の衛星だったとする説がある。
表面はぶあつい氷の層、中は岩石という衛星は、 土星の重力に破壊され、回転を続けながらも円状に氷の粒をひろげていく。
両手を広げるようにその氷の層を広げて、 愛する土星の周りに、死してなお美しい氷のかけらをみごとな円を描いて残し、その重い岩石のみはやがて土星に吸い込まれて消滅する。
太陽より遠い土星の南極は、より太陽に近い惑星よりも熱い熱が見られている。
どんな神話よりも、神秘的でロマンティックのようにも思える。
2012年12月12日(水)
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