脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


※下の方の○年○月っていうのをクリックすると、ひと月ぶんはまとめ読みする事ができます



 too romanticな妄想

「木星には大きな衛星が4つもあるのに、
土星は一つだけです。」


なんとなくソレを聞いたとき、ひとりだけを愛する一途な土星の図を思い浮かんだ。

けれど、と研究者は続ける。

「私は土星にも、
もともと大きな衛星がたくさんあったと考えます」


土星のまわりを形作る、うつくしい環。
その環は、真横から見ると消えてしまうほど、薄いという。

土星の直径を1.6kmの模型に縮小してまわりの環を作ったとすると、その厚みははがき一枚分ほど。


その美しい環が、土星の衛星だったとする説がある。




表面はぶあつい氷の層、中は岩石という衛星は、
土星の重力に破壊され、回転を続けながらも円状に氷の粒をひろげていく。

両手を広げるようにその氷の層を広げて、
愛する土星の周りに、死してなお美しい氷のかけらをみごとな円を描いて残し、その重い岩石のみはやがて土星に吸い込まれて消滅する。

太陽より遠い土星の南極は、より太陽に近い惑星よりも熱い熱が見られている。


どんな神話よりも、神秘的でロマンティックのようにも思える。



2012年12月12日(水)
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