きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 季節はめぐる

本日の担当:SHY

 「もう、スープあちくないよ」

 ...熱くない、の間違い。

 「だって、そんなことかいてあんない」

 ...書いてない、の間違い。

 相変わらず見事な抜けっぷりを披露しているSizは、最近では「おいでよ どうぶつの森」に夢中。
 実生活のSizと同じように、ファッションにうるさい住人として小さな村での生活を楽しんでいる。
 「あ、メールがきてる」
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 メールの差出人は私なのだった。

 ...そう、Sizは実生活でも小遣いをもらうようになったのだ。
 黒い豚の貯金箱に、今は初任給が入っている。



 曇天の下、くるりと振り返るSiz。
 桜の花は、最後の一頑張りで持ち堪えてくれていた。
 誇らしげな背中のランドセル。
 この日記を書き始めたとき2歳5ヶ月だったSizは、今日から小学生だ。
 親がしてあげられることなんて限られていると、最近ではそんな風に思う。
 そしてこの先、加速度的にその割合は減っていくに違いない。

 春は、変化の季節。
 Sizの姿に眩しさと寂しさを同時に覚え、それに動じないのが親の務めと自分に言い聞かせた。

2006年04月10日(月)
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