「縁」と「緑」。よく似た漢字だけど、今日は縁と緑に彩られた一日。
まずは、朝10時に、獣医の石井万寿美さんがわが家を訪問。石井さんは、わたしのドラマ初脚本作品「彼女たちの獣医学入門」のロケ地となった北海道の酪農学園大学のご出身。脚本開発にアドバイスをいただいたのが縁で、今もおつきあいが続いている。
ペット関係の著書を何冊も出されている石井さん。今回も出版社との打ち合わせのために大阪から上京とのこと。新刊『老犬との幸せな暮らし方 認知症・病気・介護・日常生活から最新治療法まで』と京都北山マールブランシュのお菓子をいただく。
新居引越祝いにグリーンをリクエストしてパキラを贈っていただいた上に、いただきっぱなしで恐縮。おまけに、保育園を休んで一日夏休みのたまのトランプの相手までしていただく。
最後にお会いしたのは、たまがおなかに入る前だったから、6年以上のご無沙汰。積もる話は山ほどあったのに、一時間足らずの滞在は、たまとの「スピード」勝負に費やされてしまった。
午後からは、川口市グリーンセンターへ。
浦和美園にあるお好み焼き屋「咲くLOVE」さんで「てっぱん」ミニオフ会をやることが決まった矢先、埼玉高速鉄道沿線マップがポストに入っていたのも、何かの縁。
たまがミニSLの写真に魅せられたグリーンセンターは、終点浦和美園駅の10分手前の新井宿駅から徒歩15分ほど。
たまは充実したすべり台や遊具に大はしゃぎ。わたしは温室とグリーンショプに大喜び。SLもガリバー旅行気分で楽しい。節水のため大噴水は止まっていて、目玉の回転式すべり台は夏場はお休み。涼しくなったら、また行こう。
浦和美園駅前のイオンで子ども靴(気づいたら、靴底がすっかり減っていた)を買って、「咲くLOVE」さんに向かって歩いていると、「つばさ」ファンクラブの長瀞虎父さんが迎えに来てくれた。
今宵のメンバーは、虎父さん、東京のこぺくさん、青森のくろさん。昨年末の「てっぱん」オフ会で意気投合したメンバーがミニオフ会をやってはツイッターで報告しているのだけど、「てっぱん」ツイッターつながりの咲くLOVEさんに行きたい、とわたしが希望を伝えたところ、くろさんの出張に合わせてミニオフ会をやることになった。
住宅街の一角にある小さなお店は、テーブルがひとつ。壁には「つばさ」や「てっぱん」に混じって、「わにのだんす」の宣伝が。
貸し切りにしていただいて、おまかせコースをいただく。ふわふわで鰹節が踊っている大阪のお好み焼き、れんこんのお好み焼き、納豆のお好み焼き(たまがいちばん気に入っていた)、新開発のピザ風ポテトお好み焼き、モダン焼き、焼きそば……。カウンターの中で次々と焼いては、出していただく。
お好み焼きも、おしゃべりも、あつあつで、おいしい。
咲くLOVEさんは関西出身の女性。いつかお好み焼き屋をやりたいという夢をあたため続けていて、子育てが一段落してお店を開いた時期と「てっぱん」の放送が重なり、あかりに思いっきり感情移入して観てくださっていたという。
ツイッターでつながった虎父さんが通うようになり、他の「てっぱん」ファンも集まるようになり、「埼玉のオフ会聖地」となっているそう。ツイッターというネット上の鉄板で出会って、本物の鉄板を囲む。そんなミニオフ会が東京や大阪でも開かれている。
「てっぱん」の故郷尾道を訪ねた後に川越で「つばさ」ファンクラブの熱さに圧倒されたばかりのこぺくさんは、「てっぱんもファンクラブを作りましょう。そして、みんなで尾道に行きましょう」と熱い。
今はツイッターが鉄板になっているけれど、これまでの交流を記録に残したり、これからの活動の計画を立てたりするための拠点として、ファンサイトを作ろうと盛り上がる。
ガラス越しに見える外から、お店のアイドル犬、はなちゃんが「ちょうだい」とおねだり。最初は怖がっていたたまは、最後には自分の手でえさをあげるまでに打ち解けて、「また、はなちゃんにあいにいく〜」。
犬(動物)の縁に始まり、犬に終わった一日でもあった。