仕事用のパソコンを連れて昨日から鎌倉の友人宅へ。東京駅から一時間ほどの鎌倉駅からのびる江の電に乗り込むと、旅に来たなあという気分になる。そこから先は、非日常の海辺の町。夜の波打ち際を歩いていると、いつも自分が生きている世界から随分遠くへ運ばれた気持ちになる。いつ来ても。

夏はとくに海の家が建ち並び、あちこちで打ち上げ花火が上がり、さらに非日常感を増す。海の家というとベニヤ板のテーブルで焼きそばというイメージがあるけれど、ここ鎌倉のそれは表参道の真ん中に引っ越しても違和感ないようなお洒落さとグレードの高さ。カクテルも飲めるし、テーブルで注文取ってくれる店も。アジア屋台村みたいな一画には鎌倉界隈のタイ料理屋やらネパール料理屋やらが出店して本格的なエスニック料理を食べさせてくれる。

今夜はファイヤーショーなるものがあり、砂浜に現れたパフォーマー男女が繰り出す幻想的でスリリングな芸に見入った。火を操るというより火を手なずけているよう。人が炎に包まれているような錯覚を起こさせるほど、火と人が溶け合っていた。実際、過去に観客をケガさせたことはないけれど、パフォーマーが火傷を負ったことは何度かあったそう。

バリやタヒチに行かなくても、鎌倉でアジアンリゾート気分は十分味わえる。

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