2009年07月07日(火)  彦星は一年ぶりの会津の酒!「第5回 天明・七夕の宴」

大塚にある『串駒』にて、一年ぶりの「天明」の会。会津坂下の曙酒造さんがお酒をひっさげて参上し、それを極上の肴とともに心ゆくまで味わう。今宵が5回目で、過去の日記をたどると、わたしは第1回、第4回についで3回目の参加。写真は発泡した澱酒の瓶を開け、しぶきを見守る蔵元の鈴木氏。

2008年07月06日(日)  串駒 天明(曙酒造)七夕宵宮の会
2005年07月07日(木)  串駒『蔵元を囲む会 天明(曙酒造) 七夕の宴』

今回通されたのは本店から数件離れた串駒房会場。ご近所仲間のT氏の大学時代の友人のH氏・W嬢カップルと折り紙名人のT2氏、T氏の鉄道仲間の飲み鉄氏と大きな年輪テーブルを囲む。H氏、W嬢、T2氏とは数年前に串駒で同席(>>>2005年09月27日(火)  串駒『蔵元を囲む会 十四代・南部美人・東洋美人』)して以来。飲み鉄氏とはSL只見号で同席(>>>2004年10月23日(土) SLに乗ったり地震に遭ったり)して以来。テーブルの全員が只見線のSLに乗ったことがあり、T氏推奨の日本映画を観たことも一度や二度ではないという顔ぶれ。共通の話題には事欠かず、お酒が入ると、ますます話が弾んだ。

ご両親の出身地ということで会津に肩入れされている飲み鉄氏は、「ようこそ会津へ」のバッヂをつけて参加。「極上の会津へ」の観光パンフレットを配り、「たまちゃんにどうぞ」とあかべこのぬいぐるみをお土産にくださる(日記を読んでくださっているそう)。さらにわが家のファミリーネームの駅名が刻まれた貴重な昭和52年の硬券(駅員さんがハサミを入れる硬い切符)まで頂戴する。

名物の店主は、初めて見たときから見事なまでにイメージが変わらず、今宵も仙人のような風貌と引き笑いは健在。「よく5回も続いたもんですよ」と自虐的ぼやき口調のオヤジトークも相変わらず。「私も党を作ろうと思ってるんです。民に酒と書いて民酒党」(後で知ったのだが、実際に民主党がそういう名前の店を出してすぐに畳んだことがあったとか。店主はご存知だったのかな)などとのたまい、似顔絵入り串駒給付金を発券。

さて、毎回かなりレベルの高い音楽や芸能のサプライズが登場するのが串駒会の魅力のひとつ。今回はナポレオンズのボナ植木さん(背の高い眼鏡のほう)と声帯模写の丸山おさむさんが登場。丸山さんの紹介でボナさんがカードマジックを披露。その前に、まず腕まくり。ちょうど目の前で目を輝かせているわたしと目が合い、「好きなマークと数字は何ですか?」。「ハートの7」と答えると、なぜかそのカードがいちばん上に。さらに、カードに名前と電話番号を書き入れ、折り目をつけ、真ん中に押し込むと、いつの間にか一番上に上がっている。20センチの至近距離でも何が起きているのかさっぱりわからなかった。カードは裏面にボナさんのサインを入れてもらい、記念にいただく。「せっかくですから電話番号も書いてください」と言ったら、律儀に書いてくださった。ほんとに通じるのかな。「ナポレオンズを二人で呼ぶと金がかかりますけど、一人なら酒飲ませればやってくれますから」と店主。洋酒のナポレオンがコンビ名の由来だそうだが、日本酒もいけるらしい。丸山おさむ氏にも何かやってとお願いしたら、「よそで言わないでくださいよ」な物真似を披露してくださった。

さて、今宵のメニュー。まず、お酒は、
1 天明 純米仕込み一号五百万石
2 央 純米吟醸 黒ラベルKN 中汲み澱絡み 無濾過本生原酒
3 天明 純米 みずほ 無濾過 瓶火入れ瓶囲い
4 天明 純米吟醸 美郷錦 無濾過 瓶火入れ瓶囲い
5 天明 さらさら純米
6 央 袋垂れ 純米吟醸 白ラベルN 山田錦 無濾過本生原酒
7 天明 純米大吟醸 中取り 亀の尾 無濾過本生原酒

酒の肴は、
い 枝豆(早生茶豆)
ろ みねおか豆腐の胡桃みそ
は 鮭の田舎焼き
に 季節のサラダ(会津地物 天明さんのトマト)
ほ ソーメン 七夕仕立
へ ワタナベ黒豚 肩ロースステーキ(鹿児島産)

と 酒の友&胡瓜(会津地物 天明さんのきゅうり)
ち 会津産みずほ米のおむすび
り 味噌汁

会津地物のトマトときゅうりは生命力ほとばしる採れたて。胡桃みそ、鮭の田舎焼きは、素朴で奥深い味。素材の力を活かした串駒さんの肴は、日本酒が進む。鹿児島産の黒豚の登場に、飲み鉄氏は「会津と仲が悪いはずなのに、なぜ?」。「やっつけろってことでしょう」と解釈して平らげる。去年は遅めの昼食を食べたせいで胃が本調子ではなかったけれど、今年は絶好調。日本酒を飲むのは、去年のこの会ぶりではというほど久しぶりで、彦星様に再会する気持ちで喉がときめいた。市販されていない業務用専用という1番の「天明 純米仕込み一号五百万石」がいちばんわたし好み。酸味が強く、ワインのような味わい。3と6もすいすい飲めて、食事が進んだ。3は新米として食べられる極早稲種「瑞穂黄金」を使ったお酒。同じお米で作ったお酒とおにぎりを同時に味わう。チェイサーが仕込み水というのもなんとも贅沢。

去年の回で蔵元の鈴木夫人の話に繰り返し登場した「五ノ井酒店のごん太君」は今年、ご本人が参上。「どんな人なのかなと思ってたんですよ」と話しかける。100キロ級の大きな体に、愛らしい目で、まさにごん太君。一年前に話に聞いて、一年経って姿を確かめるというのも、七夕の会ならでは。

2008年07月07日(月)  この夏の目玉作品『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』
2007年07月07日(土)  マタニティオレンジ141 5人がかりで大阪子守
2005年07月07日(木)  串駒『蔵元を囲む会 天明(曙酒造) 七夕の宴』
2002年07月07日(日)  昭和七十七年七月七日
2000年07月07日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)

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