2009年06月21日(日)  朝ドラ「つばさ」第13週は「恋のバリケード」

今日は父の日。日頃娘のたまの子守でお世話になっているダンナ父にお礼をと思い、「今からうかがおうと思いますが、いらっしゃいますか」と電話。切ったついでに大阪の父にも電話しようと思い立ち、かけてみると、「おう」と気のない返事。声もいつもと感じが違うが、「お父さん?」と聞くと、「ふむ」と答える。落ち着きのない父の妙な落ち着きが気になる。

わたし「雅子だけど」
父(電話)「どうした?」
わたし「そっちこそ、なんちゅうしゃべり方してるん?」

こちらは大阪弁だが、父のイントネーションはなぜか標準語。

わたし「もしかして……巣鴨のお父さん?」
父(電話)「ああ。そうだよ」

なんと、「父」違い! 大阪の父にかけたつもりが、よくかけるダンナの実家の番号を無意識にプッシュしていたらしい。電話を切ったと思ったら、またわたしからかかってきたので、ダンナ父は「おう」「どうした」というそっけない応対となったのだった。「なんちゅうしゃべり方」を責められるべきはこちらのほうで、電話の前で平謝りだったが、嫁のそそっかしさには慣れているダンナ父は今さら驚かず、電話の向こうで苦笑していたようだった。

さて、明日からの朝ドラ「つばさ」第13週は、玉木家の父・竹雄(中村梅雀)とお隣の宇津木家の鳶の頭・泰典(金田明夫)が対立。川越キネマに下宿を始めた翔太(小柳友)、翔太にまだ想いを残す万里(吉田桂子)、万里に想いを寄せる知秋(冨浦智嗣)……の化学反応で、仲良しの宇津木家と玉木家が『ロミオとジュリエット』のモンタギュー家とキャピュレット家のような犬猿の仲に!? さらに泰典、佑子(平岡由里子)、加乃子(高畑淳子)の遠い過去が明らかになり、ますます混乱。ご近所ネタでよくぞここまで話が転がるものだと打ち合わせに出ながら感心(毎回目からウロコではありますが、この週はとくに)した、「つばさ」の中でもとくに「つばさ」らしい熱烈でパワフルな一週間。

タイトルは「恋のバリケード」。バリケードがタイトルになる朝ドラも珍しいけど、本気の朝ドラ「つばさ」の場合は、バリケードが比喩では終わらない。今週のキーアイテムは、「バリケード」、そして「傷」でしょうか。毎週いろんな人をつなぐ働きをするヒロインつばさ(多部未華子)は、愛の力で傷を手当てしているとも言えるかも。過熱した騒動の後は、余熱でほんのりあったかい気持ちに。演出は第12週から2週連続の大杉太郎さん。

これまで朝ドラを観ているときは意識していなかったけれど、春からの前期は26週156話、お正月をはさむ後期は25週150話あるので、前期放送の「つばさ」は早いもので(と毎週書いている気がするけど)、第13週が終わると折り返しとなる。マラソンと同じく、「ここまで来たか」の感慨を味わうとともに、「あと半分」と気が引き締まる。

【おしらせ】出張いまいまさこカフェ12杯目掲載「buku」配布中

先日の日記(2009年06月18日(木)「出張いまいまさこカフェ」を支える「感想力」)にも書いたけれど、6月19日発行のbuku21号に掲載された12杯目で「出張いまいまさこカフェ」は連載3年。今回のタイトルは「映画鑑賞で相性診断」。タイトルに絡むくだりの部分で、「おや」となる。文字校正したときに見落としていた、余計なひと文字が……。やはり校正は声に出して読まなくては。気づかれた方、ここだな、と苦笑してやってください。

他の記事も読み応えたっぷり。インタビューは『ごくせん』本城健吾役の石黒秀雄さん(表紙写真も)と『ディア・ドクター』西川美和監督。池袋の映画館などで配布中。毎月29日に持参すると、池袋の映画館で映画が1000円割引に(1冊で2名まで)。

2008年06月21日(土)  親目線で観た劇場版『相棒』
2007年06月21日(木)  マタニティオレンジ133 おおらかがいっぱい
2005年06月21日(火)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学4日目
2002年06月21日(金)  JUDY AND MARY
1998年06月21日(日)  カンヌ98 2日目 ニース→エズ→カンヌ広告祭エントリー

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