ニューヨークで5年ほど暮らしていたユキちゃんサトちゃん夫妻が帰国、一家で遊びに行く。日本にいなかった期間まるまる会っていないのだけど、久しぶりの再会という感じがしない。年に何度か思い立ってメールを送ると「わたしもちょうど思い出してたとこ!」という偶然が度々あり、ユキちゃんサトちゃんがニューヨークでご近所づきあいしていた台湾人アーティストのリン(林世宝)さんが来日したときに知り合う機会もあり、離れていても近しく感じていた。親しさを測るのは会う回数じゃないんだなと感じる。
ニューヨークからメールのやりとりで築40年のマンションをフルリフォームしたお宅は、とてもわたし好み。鮮やかなオレンジに塗った壁が目に飛び込んだ瞬間、住みたくなってしまった。額装された林世宝作品の大きさと色の洪水とちょっとした個展並みの点数を余裕で受け止めるオレンジ壁の存在感と包容力。作り付けたこげ茶のクローゼットやニューヨークの蚤の市でそろえたという白塗りのチェスト(ゲイの店員さんが自分で塗っていたそう)もよく合っていて、ため息のように「いいなあ。好きだなあ」を連発した。ハロウィーン前のこの時期はオレンジ壁が一年でいちばんしっくりする季節。カボチャやクモの飾りつけがよく映え、わたしが手土産で持って行ったカボチャの植木鉢の観葉植物も見事に部屋に溶け込んだ。
うちのダンナと娘のたまはサトちゃんユキちゃんとは今日が初対面。前々からダンナ二人を引き合わせたいねとユキちゃんと話していたのが、5年のブランクを経て実現。まだぎこちなさはあるものの「お見合い」は好感触。子育てが共通の話題の一つではあるけれど、サトちゃんユキちゃんは大先輩。3人の子どもとともにニューヨークへ発ち、一人増えて4人の子だくさんで帰国。まだ8か月の末っ子君は、2歳児のたま以上にたくましくしっかり者に育っていた。たまはおっかなびっくりお姉ちゃんお兄ちゃんに近づき、惑星のようにまわりをぐるぐる。手巻き寿司やサラダでおなかいっぱいになった頃、共通の友人のミナが彼氏を連れて登場。ユキちゃんたちと知り合った30代前半の頃にタイムスリップした気持ちで楽しく飲んだ。
2005年09月28日(水) 『Spirit of Wood. Spirit of Metal(平成職人の挑戦)』
2002年09月28日(土) 料理の腕前