2002年09月28日(土)  料理の腕前

■大阪に住むダンナの弟夫妻が上京してきたので、ダンナの実家に集まった。義弟の嫁は結婚当時からの献立を日記につけている良妻。台所で義母を手伝えるようエプロンを持ってやってくるけなげさが義父母を感激させている。「エプロン持ってくるのが次男の嫁。タッパー持ってくるのが長男の嫁」とキャラクターづけがハッキリできているのをいいことに、「料理はタコ焼きとお好み焼きしかできません」と開き直っていたら、なんと今回、弟夫妻は電気タコ焼き機持参で現れ、相当レベルの高いタコ焼きを作ってくれた。東京出身の義弟と山口出身の嫁にタコ焼きでも差をつけられてしまったのだ。わたしのダメ妻ぶりは周知の事実なので今さらジタバタする必要もないのだが、「君も見習いなさいよ」と言うダンナの視線と「少しは頑張ってほしいわね」と本音を漏らす義母の手前、「まったくやってないわけじゃないんですよ」と主張せずにはおれなくなった。昼に作ったアサリのパスタをダンナがおいしいおいしいと喜んで平らげたのを思い出し、そのことを報告すると、「あら、やればできるじゃないの」と義母。わたしに甘い義父は「お、やるじゃないか」と目を細め、ダンナの妹は「へーえ」と意外そうな声を上げ、わたしの株は一時的に上がったかに思われた。だが、「え?あれ、マズかったよ。全然味しなかったし」とダンナの裏切りに遭い、ダメ妻返上計画は失敗に終わった。■「わたしにはおいしいって言っといて、家族の前ではマズいって言うの、二枚舌じゃない?」。家に帰ってダンナをなじると、逆に居直られた。「作ってくれたから悪いかなと思って、おいしいフリしてたけど、マズいかどうかなんて自分の舌でわからないの?」。ギャフン。

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