娘のたまが2才の誕生日を迎えて、はや1か月。いまだに日によって「あまちゃん1才」と言ったり「あまちゃん3才」と言ったり、いまだにチョキはできないし、「たま」も言えない。「タ」だけでなく「ピ」も苦手で、「チンポーン」と大声の効果音つきでチャイムを鳴らす。「ピ」と言えないので、周囲は爆笑、親は苦笑。まわりが受けると、余計に調子に乗って「チンポーン」を連発。陽気な三枚目路線を突っ走っている。
バスの降車ボタン、エレベーターの階数ボタン、ウォッシュレットの操作ボタン、押せるボタンは手当たり次第押す。自宅のインターホンについている警報ボタンを押してけたまましい警報が鳴り響いたことも二度三度。ご近所さんに何と言い訳しようかとハラハラしたけれど、誰も「どうしましたか?」と駆けつけてくれず、意味がないことも判明した。
いつも何かしら口ずさんでいて、「ちょうちょ」「ぞうさん」「おもちゃのチャチャチャ」「ぶんぶんぶん」「バナナがいっぽんありました」「ねんねんころりよ」に加えて、「大型バスに乗ってます〜」という「バスごっこ」の歌と「しまうまのしまをぐるぐる取って〜」という「しまうまぐるぐる」、「おうまのおやこ」がレパートリーに加わり、「崖の上のポニョ」もだいぶ歌えるようになった。保育園では保育士さんが一日中歌ってくださっている。毎日聞いて体にしみこんだ歌が次々と顔を出し、いつの間に覚えたの、と驚かされる。「ぶんぶんぶん ママがとぶ」や「アンパンマンのおやこは なかよしこよし」「たまちゃんはいいこだ ねんねしな」など替え歌にして遊ぶことも覚えた。マイクをにぎってカラオケのまねごとをして、最後に「サンキュ」と言いながらマイクを持ち上げる。どこでそんなこと覚えたのか。わたしの鼻歌にも「なんの うた?」と興味を示し、部屋が静かだと「おんがく」とリクエストする。
たま語銀行に書き留めきれない勢いで日々進化している言葉は抑揚が豊かになり、「ひっぱんないで」「たま、まだ たべてないよ」などと感情を込めて言うようになった。一人で受話器に向かって「もしもし? あまちゃんよ。げんきよ。こうえんいこねー」などとべらべらしゃべっている。この一か月は、「さびしい」を訴える表現がふえて、今まで我慢していたんだなあと反省した。打ち合わせで遅くなる日が続くと、朝保育園で別れ際に「きょうは ママ くる?」と聞いてくる。休日にわたしがパソコンを打ちたいときはパパが散歩へ連れ出すのだが、「そろそろ帰ろうか」とパパが言うと、「ママ まってないよ」と切ない声で言ったりするという。
今日は夕方から打ち合わせが入ったので、昼間は保育園に預けず、仕事を忘れてじっくり遊ぶことに。ちょうど風邪気味だったこともあるけれど、体よりも心をいたわってあげたかった。後楽園ラクーアまで散歩すると、メリーゴーランドを指差し、あれに乗ると言い出した。7月に東京ディズニーシーでカルーセルに乗せたときは、またがった途端「かえる」とべそをかいたので、怖いからやめとこうよと諭したのだけど、乗ると言ってきかない。月誕生日プレゼントのつもりで乗せると、怖がるどころか、手を振る余裕。こんなところにも成長は現れている。
2007年09月22日(土) マルセル・マルソー氏死去
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