2006年8月22日生まれの娘のたまは、今日で1才10か月。オギャーと生まれた瞬間、助産師さんがおなかにのっけてくれた重みとやわらかみを振り返りながら、「ずいぶんたくましくなったなあ」としみじみしてしまう。「こわれもの注意」な危なっかしさはなくなり、本人自らが破壊者となりつつある今日この頃。元気すぎるのが悩みというのは、ありがたいことだと思う。
「おっぱいを飲んで、気体と液体と固体に分ける」ことができる乳飲み子に感嘆する短歌に出会ったことがある。それ以外は泣くこと、手足をほよほよと動かすこと、手をにぎることぐらいしかできなかったところからスタートして、ずいぶんたくさんのことができるようになった。とくに1才過ぎてからの吸収力には目を見張るものがある。歩く、指を使う、言葉を発するなどは持って生まれた能力だけど、歩いてどこへ向かうか、指で何をするか、言葉で何を伝えるかはまわりの人たちからの影響を大きく受ける。鍵を開ける動きも、傘を差す動きも、人がやるのを見て、真似て、覚えた。口癖なんか、すぐにうつってしまう。わたしが連発する「待っててね」を覚えて、わたしを残して他の部屋に物を取りに行くときなどに「まててねー」と声をかけるようになったが、その言い方がやさしい感じだったので、ほっとした。
わが家の場合、保育園で過ごす時間が長いので、親が知らないところでネタを仕入れてくることも多い。ある日突然「バナナがいっぽんありました」と歌い出し、「ママいっぽん!」とすんなり発音できたのは、この応用だったのかと納得した。覚えた単語を組み合わせて使うようになり、表現がずいぶん豊かになってきた。魚の「ほね」を教えると、食べるときに「ほね なあい」(骨取って、の意味)と催促したり、「キヤキヤ なあい」と言ってお星さまの絵本を探したり。保育園で覚えた「じじ かく」(お絵描き)も大好きで、「あま かいて」と似顔絵をねだる。かわいく書いてあげると「あま」とご満悦になるけれど、不細工に書き上がると「ママ」などと他人扱い。
わたしが昨日仕事だったので、昨夜はダンナとともにダンナの実家に泊まりに行ったのだが、「たまちゃん、英語しゃべってたわよ」とダンナ母が驚いたという。Barneyビデオに出てくる歌を口ずさんでいたのだろうか。ビデオの中でマザーグースが歌う一節「I've been around for many many years for very very very long time」に合わせて「メニメニ ベリベリ」と歌っていたりする。アルファベットは「M」に続いて「A」を覚えた。両手を頭の上でぱちんと合わせる動きが気に入った様子。あとは「T」を覚えたら、体文字で「TAMA」を表現できる。
24時間ぶりに再会したたまは、「ママ ママ ママ いい! パパ パパ パパ マメ!」(タ行が弱いので、「ダメ」と言えず、「マメ」になる)と、ママべったりになってしまった。「なんだよ、ママがいないときはパパ、パパって甘えてたのに」とダンナは不服そうだったけれど、ボール遊びなどをするうちに、「パパ いい」となり、トイレへ向かうパパを追いかけて、「たまもいく!」。いつの間にか、片言が流暢な日本語になっている。「たま語銀行」への貯蓄も、ひと月でどっと増えた。
2007年06月22日(金) マタニティオレンジ134 わが家語
2005年06月22日(水) 『子ぎつねヘレン』ロケ見学5日目
2004年06月22日(火) はちみつ・亜紀子のお菓子教室
2003年06月22日(日) 不思議なふしぎなミラクルリーフ
2002年06月22日(土) 木村崇人「木もれ陽プロジェクト」
2000年06月22日(木) 10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1998年06月22日(月) カンヌ98 3日目 いざCMの嵐!