娘のたまのおしりかぶれがひどく、皮膚科に「おむつをはかせないか、布か」と言われて布おむつを始めたのが、昨年8月下旬(>>>2007年08月30日(木) マタニティオレンジ169 布おむつはエコかエゴか)。おしりかぶれが治っても布おむつは続いて、約半年になる。
「君、保育園の先生に不思議がられているだろうねえ。遅刻も忘れものも多くて、身だしなみもめちゃくちゃなのに、なぜか布おむつ。やる気あるんだか、ないんだか」とダンナはからかうが、やってみると、そんなに手間が増えるわけでもなく、部屋に充満するにおいからも、たっぷりと水分を含んだ重いゴミからも解放されて、むしろラクちん。エコだの子どもの健康のためだのという気負いを抜きにして、おむつカバー(楽天のほほえみ工房で購入)がかわいいからという単純な理由が、続けるいちばんの動機になっていたりする。この色づかいは、紙おむつにはマネできない。夏ならそのまま「見せパンツ」にしたいぐらい。
布おむつにすると、おむつ離れが早いという説がある。妹の娘は1歳半ではずれたらしいが、わが娘はまだまだの様子。出るとすぐわかるので「チ」と言いながら前を押さえて教えてくれたりするが、気まぐれで、水浸しになるまで知らせてくれずに機嫌よく遊んでいることも多い。夏までおむつ離れしなくても、見せパンツを楽しめるから、ま、いっか。
保育園では、各自のポリバケツにビニール袋を入れたものに汚れたおむつを放り込んでいき、お迎えのときに親がビニール袋ごと持ち帰る。今日のお迎えのとき、おむつバケツ部屋でわたしがビニール袋を取り出していると、トコトコとついてきたたまの手には、おままごとのオムライス(マジックテープで真ん中がくっついていて、おもちゃの包丁で半分に切れる)があった。「おむつとオムライス」の組み合わせがおかしくて、今夜の子守話が生まれた。
子守話13 おむつとオムライス
たまちゃんといっしょに ほいくえんにいった おむつくんとおむつカバーちゃん。 「きょうのきゅうしょくは オムライスよ」とせんせいのこえがして、びっくり。 「ねえねえおむつくん、オムライスってなに?」 「しらないよ。おむつのなかまかな」 たまちゃんのズボンのなかで おむつくんとおむつカバーちゃんはひそひそ。 ズボンのなかからは そとのようすが みえません。 でも たまちゃんも おともだちも オムライスをもりもりたべているようです。 「おむつカバーちゃん。みんな オムライスがすきみたいだね」 「きっと オムライスは にんきものなのね」 おむつくんとおむつカバーちゃんは なまえがにている オムライスのことがほこらしくて うれしくなりました。
「オムライスって どんなかおをしているのかな」 「みんながだいすきなオムライス、わたしもみてみたい」 おむつくんとおむつカバーちゃんは オムライスのことばかり かんがえるようになりました。 ほいくえんからおうちにかえるあいだも せんたくきでじゃぶじゃぶあらわれているあいだも ものほしざおにならんで かぜにゆれているあいだも たまちゃんのおかあさんに たたまれているあいだも。
おむつくんとおむつカバーちゃんのきもちがつうじたのか にちようび たまちゃんのおかあさんが いいました。 「たまちゃん きょうのおひるは オムライスよ」 「わーい」とたまちゃんはバンザイをしました。 おむつくんとおむつカバーちゃんは ほいくえんへもっていくものの かみぶくろのなかで ちいさくとびあがりました。 そして ふくろのふちから かおをだしました。 「みえた?」 「みえた!」 「あれがオムライス?」 おむつくんとおむつカバーちゃんはどきどきしながら たまちゃんのおさらのうえのオムライスをみました。 きいろいたまごのぼうしをふんわりかぶったオムライス。 たまちゃんのおかあさんがケチャップでかいたかおが にっこりわらっています。 「あ、わらってるよ」とおむつカバーちゃん。 「うん、わらってるね」とおむつくん。 「オムライスのオムは おむつのオムかな」 「だったらいいな」 「だったらいいね」 おむつくんとおむつカバーちゃんも にっこりして オムライスのいいにおいを むねいっぱいに すいこみました。
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2007年02月25日(日) マタニティオレンジ83 風邪の置き土産
2006年02月25日(土) 半年ぶりの美容院
2002年02月25日(月) 信濃デッサン館