誕生日が週末と重なった9日、家族でランチをと思い、数か月先まで予約でいっぱいのイタリアン、volo cosiに当日キャンセル狙いで電話してみるが、満席。近くにありながら遠い店だ。午後からは雪だというので、家でお昼を食べてケーキを買いに行くことに。近所のパティスリーシモンの小さなガトーショコラにプレートをプラス。一週間前のダンナの誕生日にも同じことをやったので、「いい年して」と店の人はあきれているかもしれない。ケーキを前に娘のたまと記念写真を撮るのが目的なのだが、椅子に座らせようとすると泣き叫び、暴れ回り、写真に写った顔はどれもひどい顔。パパの誕生日にはニコニコと愛嬌をふりまいてくせに。「これもいい思い出だよ」と言うダンナの声には優越感。ご機嫌ななめのたまにガトーショコラのかけらをあげた途端、とろけるショコラにうっとり、たちまち虜になってしまった。涙目がキラリと光り、「次を寄こせ」と訴える。くせになってはいけないからとかけらをちょびちょびあげて、大人が急いで平らげたが、今度は、「その皿を寄こせ」と手を伸ばしてきた。魚の身がついた皿をなめつくす猫のごとく、アルミ皿にへばりついたチョコレートを夢中でなめる。その集中力のすごいこと。皿はみるみるピカピカにしてしまった。「わたしのチョコ好きが遺伝したのかな」「これは太るぞ」「虫歯も心配」と夫婦で話し、たまを押さえつけて歯磨き大会。上機嫌だったたまは、再び号泣。今日こそ誕生日ランチをとvolo cosiに電話するが、昨日の雪で足元がぬかるんでいようと、やはり満席。少し散歩の距離をのばして、大好きなイタリアンのタンタローバに行こうかと思い、その近くにあるTipsy'sのチラシに「うっとりするほどおいしいシードルサービス券」がついていたのを思い出す。このお店はオープン当時に一度行ったのだけど、感激度ではタンタローバの圧勝で、なかなかそれっきりになっていた。子ども連れでいいですかと予約の電話で伝えると、感じのいいお返事。案内されたテーブルは、椅子がソファになっていて、たまを隣に座らせられて、助かる。お店の雰囲気も味も以前の印象よりずっと良くなっていた。パンとエゾ鹿のパテをモリモリ食べたたまは、デザートのフランボワーズのムースとアイスクリームも食べる気まんまん。お皿に溶けたアイスクリームに未練を示したので、しつこくスプーンですくってなめさせた。天気がいいのでお茶の水まで出る。通りがかりに見つけたトラットリアのショーケースに並んだケーキがおいしいそうで、ダブルチーズケーキとチョコレートケーキをひとつずつ。自宅まで一時間かけて歩いて帰り、おなかをすかせてティータイム。どちらも濃厚で、小ぶりだけれどしっかりした食べ応えに満足。普段買うケーキはイモ・クリ派なのだけど、ショーケースのチョコレート色比率が増すバレンタインデー前のこの時期は、ショコラ系に手が伸びる。旬の魚と同じく、チョコレートのケーキも今が一番おいしい気がする。 2007年02月10日(土) 秘密のトンネル2005年02月10日(木) 「香盤表」の由来2002年02月10日(日) ペンネーム
2007年02月10日(土) 秘密のトンネル2005年02月10日(木) 「香盤表」の由来2002年02月10日(日) ペンネーム
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