ご近所仲間で1才7か月のマユタンのママのK子ちゃんから「天気がいいから公園に行かない?」のお誘い。車を出してもらい、板橋にある城北中央公園へ。わが家には車がないので、車で遠出をするのは新鮮。タクシーとバスにはよく乗るけれど、人の家の車には乗り慣れないたまは、遠足気分でごきげん。
公園には売店があり、坦坦麺、カレー、五目おにぎりなど、なかなか多彩なメニュー。わたしはチヂミとアメリカンドッグ、K子ちゃんは焼きそばとおにぎりを注文。大きな木の下にあるテーブルで食べていたら、いきなり、ビチャッと落ちてきたのは、鳥の糞。見上げると、頭上の枝にはハトが三羽。ハトのおトイレの真下で食事を広げていたわけで、あわてて原っぱへ移動。あちこちでレジャーシートを広げた親子連れがピクニックを楽しんでいる。花が咲いているわけでもなく、ただ広い芝生があるだけなのだけど、とてものどかで平和で気持ちのいいところ。
周囲を取り囲んだ土のジョギングコースでは子どもたちがキックボードや三輪車を走らせるのにまじって、シャドーボクシングしながら走るおじさんや散歩する老夫婦がいる。よちよち歩きの子どもたちの姿も目立つ。足の裏痛くないのかなと心配になるけど、裸足でうれしそうに歩いている男の子や、お兄ちゃんを追いかける女の子。最近は走り方も板についてきたマユタンもパタパタと駆けている。みんな、自分の好きな場所へ自分で進めることが楽しくて仕方ない様子。それにしても、子どもはよく転ぶ。足元が覚束ない上に頭が重いせいなのか、見ているこちらはハラハラするけれど、子どもたちは、泣く子も泣かない子も、ちゃんと立ち上がってまた歩き出す。その光景を見ているだけで、じいんとなる。たまの半年後や一年後にも思いを馳せてしまう。肝心のたまは、春の陽射しがあまりに気持ちいいのか、公園にいる間ずっとベビーカーで眠っていた。
板橋はK子ちゃんが生まれ育った地元。K子ちゃんいわく「価格破壊の町」らしく、「赤ちゃん用の靴下が一足20円」で叩き売られていたりすると言う。「たまちゃんが保育園でいるものあったら、買って行けば?」と言われ、「のとや」という激安衣料店へ。食事用エプロンが198円。安居。100円のよだれかけに手が伸びたら、犬用だった。のとやの数軒先の中華屋の店先では蒸したての豚まんや中華惣菜が並んでいる。豚まんはひとつ85円、惣菜盛り合わせは400円。
帰り道にメゾンモンマルトルというパティスリーに立ち寄る。ケーキ、パン、チョコレート、焼き菓子……目移りしそうなお菓子たちの誘惑合戦。自宅用のクッキーを数種類と、午後のお茶用のシュークリームを買い求める。「激安店だけじゃなくて、オシャレなお店だってあるのよ」とK子ちゃん。車だと30分ぐらいの距離なのだけど、なかなか行く機会がなかった板橋。地元っ子のK子ちゃんの案内で、ちょっとした小旅行気分を楽しめた。
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