2007年02月20日(火)  ヘレン絵本四刷できました

映画『子ぎつねヘレン』から生まれた絵本『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』の四刷の見本誌が届く。版を重ねるごとに帯も微妙に変化していて(左から一刷、二・三刷、四刷)、四刷には「かけがえのないもの、家族の絆、思いやる心、そして命の尊さ─ヘレンが教えてくれた、大切なこと。」とある。奥付の日付は今日2月20日。昨年3月21日の映画公開から一年近く経っても手に取ってくれる人がいる。「ブームで終わるのではなく、息永く読み継がれる絵本に」と編集会議で話し合ったことが現実になった。

わたしの本だからと買ってくれた友人や知人が「うちの子が気に入って読んでいるよ」と報告してくれる。二歳になる友人の長男君は読み聞かせてもらううちに暗唱してしまったという。会ったことのない人がメールをくれたり、ブログで紹介してくれたりしている。お母さんの代筆やひらがなの感想文に混じって、大切な人を亡くした年配の方からのお便りも届く。タイトル通り、おくりものにと何冊も買い求める人もいる。高校時代の同級生はいつも感動をプレゼントしてくれる大好きなアーティストへ、お礼代わりにおくった。半世紀前にお子様を突然死で亡くされた七十代の友人は四十冊広めてくれた。絵本にサインするとき、「生きることは おくりものを おくりあうこと」という言葉を添えている。絵本から生まれるやりとりを楽しみ、喜びながら、おくりものをおくりあっているなあと実感している。

2004年02月20日(金)  いい履歴書の書き方
2002年02月20日(水)  別世界

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