2003年から毎年誕生日を祝ってくれているアートディレクターのE君とCMプランナーのT嬢が、ひと月前から「にくの日、空けといてね」と声をかけてくれ、今年も誕生日を三人で過ごす。広告会社時代に東京ディズニーランド/東京ディズニーシー担当で組んだトリオ。話もノリも合うので、仕事を越えて、しょっちゅうおいしいものを食べに行っていた。残業や休日出勤が苦にならなかったのは、この二人がいたから。おかげでなかなか会社を辞める気になられなかった。
今年のお店は表参道・骨董通りのパパスカフェの南を少し入ったところにある倉カルミネ(KURA CARMINE)というイタリアン。倉を改造したお忍びっぽい雰囲気も料理もとても洒落ていて気に入る。もちろん味も盛り付けに負けじとしっかり楽しませてくれた。おいしいパンが、そろそろなくなったなーという頃に足されるのも心憎い。いいお店を教えてもらった。
このE君とT嬢、わたしの知らない間に恋人となり、夫婦となっていた。会社を辞めて二か月ほど経って、「結婚式に来て」と突然言われ、びっくり。つきあっていることすら知らなかったわたしには晴天の霹靂だったけど、同僚によると、気づいてなかったのはわたしだけらしい。互いの誕生日を祝いあって四年の仲。まさか自分がお邪魔虫になっていたとは! そういうわけで、はじめて自分の立場を自覚しての誕生日。でも、とくに何が変わるというわけでもなく、会話の中に「わが家は」という言葉が増えたぐらい。この二人と会っていると、話すことが後から後から出てきて、時間がいくらあっても足りない。倉カルミネの近くにあるこれまた隠れ家風の七面鳥カフェで語るうちに日付を越え、誕生日は過ぎていた。
◆2003年2月9日(日) 何才になっても祝うのだ
◆2004年2月9日(月) 今年もハッピーバースデー
◆2005年4月15日(金) トンマズィーノでアウグーリ!
2004年02月09日(月) 今年もハッピーバースデー
2003年02月09日(日) 何才になっても祝うのだ
2002年02月09日(土) シモキタ(下北沢)