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2002年11月02日(土)
読後3 ながながと書きました。

羽海野チカさんが紹介の帯書いてるから買ってしまった「ササメケ」
一巻の帯書いたのが浅田弘幸だったと聞いてさらに衝撃。
内容と絵が「I'll」に似ているからあー好きなんだろうなと思ったけど、影響受けてるのか憧れで似せようとしてるのかどっちなんだろう。
表紙が好みだったんだけど中身はそんなに良くな・・・。
メガネのヒトはなぜかすごいカッコいいんだけど。なぜ。
八日市が金本っぽくていい。
桃山、髪染めたら柊?とか。
ポジションが似ているのでかぶって見えた。

どんな感じかと考えるならば、
「I'll」を下地に、「ホイッスル」と西炯子?風味で味付けした感じだと思った。
っと言っても「ホイッスル」一巻しか読んだこと無いですが。
でもササメケは2まで買ってしまった。あーあ・・・。

「魔性の子」小野不由美 新潮文庫
ラスト、「これでいいんですか。そうですか・・・。」と思った。
私は物語として読んでる場合、自分より年上のヒトがどんな死に方をしようと別に何も感じずにすらすらと読み流すのですが、自分より歳のいってない子が死んでしまうのはちょっとつらい。
特に学生さんは。

教育実習のために母校の教壇に立った広瀬は、教室で孤立する不思議な少年・高里を知る。幼い頃、「神隠し」に遭ったといわれる少年・高里を怒らせると「祟り」が起きるといわれ、生徒達が遠巻きにしているためだ。高校時代に自分も浮いた存在だった広瀬は高里に自分と同じ「故国喪失者」の孤独を感じ、かまうようになるが・・・。
エスカレートしていく「高里の祟り」。本人の与り知らぬ所で行われるソレは、誰が行っているものなのか?

というような話でした。
以下微妙ネタバレ。
これ読むと、十二国記をこの人が書いたことにうなずけるなあとか思ったり。
私は十二国記読んだこと無いんだけど、話の中の重要な伏線に関連してるところと重なってくるんじゃないかと思った。
これ世界観一緒なんだろうか?
流れ面白いし、若者が若々しい。彼らの凄惨な死に様が生々しく頭の中に浮かぶのがぎゃーっと思った。想像しやすい描き方だったんで。
正義漢の「彼」の死に方が実際に起こりそうで怖かった。微妙に気に入ってたのでますます。
主人公広瀬だと思ってたら、高里だったらしい。

ラストは展開早っって思った。
都市伝説のような噂と、「白い腕」の説明が怒涛のようにばらされてました。
最後に最大の理解者であったはずの広瀬の「人としての醜さ」のようなものを露呈させ、高里は「還って」いくんだけど、止められないのは分かってたけど・・・んーむ。そうですか・・・と。
都市伝説の話や神隠しについての記述は、ちょうど今読んでる「子供流離譚」の内容と重なるところが多かった。民俗学。昔勉強したがってました。私。
どこで変わったんだったかな・・・?