一昨日、初めて読んで気になってた松井千尋の文庫「ダイスは5」を読む。 といっても借りただけ。 あんまり表紙がかわいらしいので流石に買えなかった・・・。 30分で読み終わる。薄。 学校行く片道の半分も持たないのかよ・・・。
と、まあそれはともかく。 タイトルも表紙も少女向けでなんだかこっ恥ずかしそうなものだったのですが、中身は面白い。 内容ー内容ー・・・は、主人公に渡された、「あなたの味方は誰もいません。」と書かれた一通の手紙が始まり。 「だからこそ、このゲームに参加する資格があるのです」と。 そのゲームとは、6人の参加者の中で、「加害者」と「被害者」をダイスで決め、「進行役」にそれぞれが自分の行動を宣言し、週末が終わるまでにその宣言どおりに「加害者」が害を与える、もしくは「被害者」が宣言した方法で逃げ切ればゲーム終了。 この時点でダークなやつか?と思ったんだけど、少し違う感じで。
話の展開とかが私の好みだったこともあるんだけど、文章が好きな感じ。 会話の端々が、身につまされる話。
他に読んだ本、何冊か感想書けそうかと思ってたんだけど、もう日にちが経ってるのでうろ覚え・・・。
かろうじて覚えてるのは、 「黒と茶の幻想」恩田陸 講談社 2000(?だったと思う。) 利枝子・薪生・彰彦・節子の友人4人が、Y島の自然の中を旅行をしながら、本人達が忘れていた、考えないようにしていた過去と向き合う作品。 薪夫の章がいいかと。 日々の中のちょっとしたミステリーというか、「謎」を持ち寄ってみんなで吟味していくのだ、と言うのが趣旨だったんだけど、ふとしたことが伏線になって過去の謎がするする解けていったり。 分厚い割りに楽に読める一冊。
あと同じく恩田陸で「ドミノ」は映画版「マグノリア」って感じで面白い。 色んな角度のいろんな立場の人がその日その時間に東京駅に居合わせたことから事件が転がりだすって話。 人物がくるくる変わるので展開スピーディ。 んで、面白かった。 さすがに映画みたいには降らなかったけど・・・。
他は微妙に面白くもない勉強関係ちらほら? 読むのがかったるい。
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