再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 修了に向けると。

自分のセリフから次の自分のセリフへと感情を繋ぐ事が
俳優の作業ではない。
でもこのスタイルを身につけてしまい、抜け出せないとゆう事態によく会う。
相手の反応、それに伴う行動(セリフ)に出会い、変化を繰り返すしかないのだ。
相手がこうゆうかとうかは、その時点で全てが人物の予想通りに進むわけはないのだから。
よく見て、感じる。
でも、想定して待っている芝居が、
見てる風が横行する。
それはもう、人の行為ではない。
(見て見ないことにする世の風潮はあるとして(笑))
お互いに相手のコトバないし行動が「在ること」にして見ない、感じないまま、重なり合っているかのように結果見せる為の稽古、など稽古ではないし、
それでは奥行など広がる訳がない。
感情の流れの発表ではなく、人物の衝動と出会おうとしているか。
稽古場が発見の場になれるように可能性を開くこと。

セリフが自分のキャラクターの説明の為だけに使われていないか
文字面を保障する為だけに使われていないか
感情を表現する為だけに使われていないか

そして、
それを支える自分の身体(=精神)の準備の在り方にもっともっと自覚的に貪欲に。

「ヘッダ・ガーブレル」
もう一月を切った。
でも、結果をつくるのではない、
あくまで動き続けるしかない人物に眼を向けているかどうか、
その先に人間の真理が垣間見れるかどうかー
まだまだ時間はある。
自分自身ならとうするか、
くだらないようで、その事に苦しいけれどちゃんと向き合っているかが、
この先の世界と確実に繋がる。

2018年01月26日(金)



 年始の挨拶。

明けていました、今年も。

昨年は1月から大それた賞をいただき(だって今年は野村萬斎(笑))、それまでの感謝多く、尚更恥ずかしいモノづくりはできないと思い知らせてもらって。
てもって、

2月Ring-Bong『逢坂〜めぐりのめあて〜』で、豊かな作品つくり
チェーホフ『桜の園』に挑戦
3月小作品集をやって
5月『オールライト』新たな船出
6月岸田國士『驟雨』と森本薫『記念』をサロン劇場B-sideと銘打って
7月かねてからやりたかった鈴江俊朗『待つ』
9月青年劇場『アトリエ』これは取材に取材を重ねて(評価諸々だけれど、作品の質としては近年相当高いのです)
同じ時期にシェイクスピア『冬物語』
10月『オールライト』健常版をつくって、新たな試練にぶつかり
同じく親八会朗読劇『父と暮せば』を桐生でやって
11月サロン劇場で村松英子の三島由紀夫を読む渾身

大きな箱から30人入ればイッパイのところまで
演出の機会をいただき、
6月から10月上旬まで1日の休みがない悲鳴。。。

今年は、

2月イプセン『ヘッダ・ガーブレル』
3月作品未定
4月親八会『マッチ売りの少女』@桐生
5月Ring-Bong『ふたたびの日は何色に咲く』
6月『オールライト』
『島口説』@沖縄
7月作品未定
9月青年劇場『キネマの神様』新作書下ろし
10月『オールライト』
11月『島』と続いて
12月サロン劇場B-side
1月栃木県足利市プロアマ公演その他

と続いてく。
教えもまた増える。
1つ1つ誠実に、でも豊かに広く。
現場も自分も限界を作らず、
現代作家から、イプセンまで、目一杯作品世界で遊ぶのである。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。


藤井ごう


2018年01月01日(月)
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