再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 オールライト足利実行委員会公演、パンフレット文章。

「始まりの場所」

足利に初めて足を踏み入れてから12年が経とうとしている。今、こうやって『オールライト』の演出をしているのもこの地あってこそ。演劇大学公演『胸騒ぎの放課後』(金杉忠男作)、その成果あっての青年劇場『修学旅行』(畑澤聖悟作)の演出(実行委員会公演もあった)、その後「戯曲で遊ぼうWS」、プラザ30周年『谷間の女たち』(アリエル・ドーフマン作)etc. 再来年一月には、当地でのプロアマ公演(村松永弓作)も控え、事あるごとに通わせてもらっている。足利は水が美味い、蕎麦が美味い、そして何より人間がいい。モノづくり以外は甘えっ放し。「始まりの場所」への恩返しは良質でドキドキできる作品。『オールライト』どうかお楽しみください。

追伸:来年は『島』でも来ますよ(笑)

藤井ごう

2017年12月18日(月)



 『オールライト』@足利

青年劇場「オールライト」足利実行委員会公演。
座組は火曜日から足利入りして学校公演合同、その後、足利実行委員会公演。
足利出身の主演ユキの凱旋公演でもある(!)
実行委員に、面識ある方々の顔もあって、有難い。
私も金曜日の午後の高校公演から寄せてもらう。
両日ともに交流会やら、打ち上げやら、もあって。
冬場の足利は久しぶり。
足利市民プラザ30周年企画演劇公演「谷間の女たち」(作:アイエル・ドーフマン)以来かな。
今回は「父と暮せば」をやらせてもらった市民会館の方。…ということは、ものの二年かな…
思えば最初この地におり立ってから12年、
干支が一回り。。。
時の巡りは早い。
吹きおろしの風が吹くとまあ寒いので、完全なる防寒準備をしていくも、両日ともにほぼ無風、
実行委員会の日は、週初めまでは雨マークだったけれど、晴れ渡る。
学校公演は、本当に客席との出会い(縦の交流)によって舞台が変化していく様が面白い。
どういう対話が生まれるかは、幕を開けるまでわからない。←いや、そんな博打的なやりかたをしているわけではないのだけれど。
演出の兄貴分と、大人の客席=堪え性を覚えた高校生、なんて話を分析したこともあるけれど(だから学校公演作品を大人向け子ども向けとゆう創り方はしない)、地域、校風によっても大きく変わってくる。
そして、それが「演劇」と出逢う機会だったりもするから、責任は大きい。(何しろ、今期の足利合同だけでも5000人を超える高校生が観ている)また観たい!と思ってもらえるか。
終演後チェックもしっかり時間とって、
次の日の当たり稽古の予定も立て、万全を期した上で懇親会。
各所で言っているのだけど、
足利は蕎麦が美味い店も多い、今回も隙間をぬって蕎麦食い。遅くまでやってくれれば言うことないのだけれど…
実行委員会で特別に寄せたパンフの一言ですー

「始まりの場所」

足利に初めて足を踏み入れてから12年が経とうとしている。今、こうやって『オールライト』の演出をしているのもこの地あってこそ。演劇大学公演『胸騒ぎの放課後』、その成果あっての青年劇場『修学旅行』の演出(実行委員会公演もあった)、その後「戯曲で遊ぼうWS」、プラザ30周年『谷間の女たち』etc. 再来年一月には、当地でのプロアマ公演も控え、事あるごとに通わせてもらっている。足利は水が美味い、蕎麦が美味い、そして何より人間がいい。モノづくり以外は甘えっ放し。「始まりの場所」への恩返しは良質でドキドキできる作品。『オールライト』どうかお楽しみください。

追伸:来年は『島』でも来ますよ(笑)

…因みに『島』は2018年11月4日、プロアマ公演は2019年1月12日13日に足利市民プラザにて予定されてます。
実行委員会公演に戻って→続く


2017年12月16日(土)



 村松英子サロン劇場『冬に想う〜O・ワイルドと三島由紀夫の小品から〜』パンフレット文。

演出の戯言

繋がりの希薄が言われる昨今、
気がつけば今年も師走の足音が聴こえ、
年の瀬に向かい忙しない日常が続いている。
そんな11月の終わりから12月初旬にかけ、この旧細川邸サロンでの《語り芝居》、『館の殺人2』の後、昨年はお休みをいただいて今回で5回目。この時期はこれがないと、と言ってくださるお客様もいて、嬉しく思います。
第一回は村松作の『海を越えて』書簡の情緒豊かなやりとり。第二回は『冬の怪談』夏目漱石(「夢十夜」より)、小泉八雲(「雪女」など)の作品群をとりあげ、第三回は『冬の夢』漱石、室生犀星(「蜜のあはれ」)に光をあて、金魚と老作家の軽妙で奥行ある情感に触れ、第四回は『冬のロマン』。犀星、漱石、そして村松脚色「扇の不思議」の世界へ誘いました。この脚色の原本がO・ワイルド、やはり繋がっているのです。
今回は『冬に想う』と銘打って三島由紀夫が大いに影響を受けたであろうそのワイルドの作品群、そして三島13歳!の処女小説を村松英子が語ります。この春にはサロンのB-sideも始めた娘のえり、そしてゲストに二木てるみさんを迎え、どんな繋がりが聴こえてくるでしょう。

日本語の響きと、自由で奔放、ウィットに富んだ発想に身を委ね、言葉と思いに、耳を、心を傾けてみる。
想いは繋がる、想えば繋がる−

『冬に想う』どうぞごゆっくりお楽しみください。

藤井ごう




2017年12月04日(月)
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