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■ サロン劇場朝日新聞掲載。
俳優の村松英子が、三島由紀夫とオスカー・ワイルドの小品を構成して朗読するサロン劇場の語り芝居「冬に想(おも)う」(藤井ごう演出)が28日、東京・目白台の和敬塾内「旧細川邸サロン」で始まる。 サロン劇場公演は14回目。採用するのは、13歳の三島による「酸模(すかんぽう)」、ワイルドの「わがままな大男」など。耽美(たんび)主義の担い手の作品中、心温まるものを集めたという。「『酸模』は純粋と俗物の対比の中で、純なるものの美しさ、純の勝利を描く。美しい三島文学の原点です。『わがままな大男』の影響を感じます」 娘の村松えり、二木てるみも出演、鈴木章浩のフルートも加わる。セリフと音楽による「晩秋の四重奏」だ。「夢かうつつか。演劇とは夢のようなもの。ないがしろにされがちな言葉の美しさを重視して、夢を描こうと思います」。えりは「私自身、参加できることの喜びを表現でお伝えしたいです」。 12月3日まで。5千円。開演時間などは03・3945・5384(同劇場)。(米原範彦)
2017年11月17日(金)
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